落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

憲法審査会

2011年10月25日 | 政治・外交
改憲か護憲かを議論する憲法審査会の委員などがようやく決まったという。
日本国憲法の改正手続について規定している日本国憲法 第96条は改正へのハードルが高いので、より低くする改正要件の緩和をしようとする動きが出てきている。
敗戦とともにGHQ指導の下につくられた憲法は、いわゆる「平和憲法」で、戦力の不保持、交戦権の否定をうたい、自衛隊は戦力にあたらないという大きな矛盾を抱えている。
それが近隣国に領土を侵され、外交上舐められる事にもなっている。

今年はやむなく行った真珠湾攻撃70周年を迎える。その頃生まれたものでさえ古希を迎えつつある。
平和念仏では戦争は抑止できない。目の黒いうちに、日本が普通の国(他国と同様に軍隊をもち、自衛権を行使できる国)になってもらいたいと思う。
【主張】憲法審査会 改正要件緩和を最優先に 2011.10.23 03:06 [主張]
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111023/plc11102303070002-n1.htm

 衆参両院の憲法審査会の会長、委員などの構成が決まった。平成19年以降、設置されているのに民主党などの妨害により開催できないという違法状態が、4年余を経てようやく解消された。

 始動の環境が整った意味は大きいが、あまりに遅きに失した。改憲、護憲論で党内が二分され、とりまとめができない民主党の内部事情によるものだ。

 今回も、民主党が野党への配慮から、臨時国会に合わせて委員の人選に応じたためだが、真に憲法論議を行う姿勢に転じたのかどうかは疑わしい。そうした国民の疑念を払拭してもらいたい。

 審査会は憲法改正原案や改正の発議を議論する国会の正式な機関だ。東日本大震災で憲法に非常事態条項などが欠落していることが問題となった。こうした日本の根幹をどう是正するか、徹底した論議を期待する。

 参院の審査会長人事では、民主党が江田五月前法相を会長候補に提示したことに自民党などが反発し、投票の結果、自民党の小坂憲次前参院幹事長が選出された。

 護憲派と目される江田氏を会長候補として提示すること自体、憲法改正をめぐる議論を活性化させる気がないことを示していよう。輿石東幹事長は「憲法は明日あさって結論を出す問題とは違う」と述べ、議論を急がない姿勢を示している。

 民主党とともに運営ルールとなる審査会規程の制定などを遅らせてきた社民党は、今回の人選でも抵抗を示した。無責任な連携を民主党が断ち切れるかである。

 審査会がまず取り組むべきは、「衆参両院の各3分の2以上の賛成」となっている憲法改正の発議要件を「両院の過半数」とするなどの改正要件の緩和だ。

 民主、自民両党などの有志議員が結成した「憲法96条改正を目指す議員連盟」の賛同者は既に200人を超えている。

 憲法改正の各論についてはさまざまな意見があっても、時代の変化にふさわしい憲法が必要だと考える議員が多数に上っていることを示している。

 民主党憲法調査会は、党としての改正案を来年3月までにまとめる方針を決めている。「私は新憲法制定論者」と自任する野田佳彦首相は、党に対して憲法改正案や審査会への積極的な取り組みを促し、実現させる責務がある。