落葉松亭日記

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共産主義・中華思想とその愛国心

2011年10月27日 | 政治・外交
いろんなイデオロギーもそれが生まれたときは、素晴らしいものだったのだろう。
だが、権力者がそれを道具に使い出すと悲惨なことになる。
民主主義もよさそうだが、教育で愚衆国民に仕立て上げられていれば意味がない。
Andyの国際ニュース解説  2011年10月26日
[AC論説] No.371 共産思想と中華思想
http://www.melma.com/backnumber_53999/

20世紀は共産思想の蔓延と撲滅に忙殺された世紀だった。
21世紀は中華思想の蔓延と撲滅に忙殺される世紀になるだろう。
中国人はわれわれと同じではない。「友愛の海」と言いながら尖閣 諸島や南シナ海の諸群島を自分の領地と主張するような覇権強奪を 働く民族である。この事を肝に銘じて覚えておく必要がある。

●共産主義と社会主義

共産主義が世界各国に蔓延した理由は「富の再配分」という考えだ った。貧富の差が拡大する社会では貧乏になった民衆の不満が蓄積 されて金持ちが悪いと思うようになった。この考えは今でも多く人 から支持されている。

社会の不満は不景気から来た失業者の増加と金融バブルの救済に間 違った政策を取ったオバマ政権にある。オバマは金融バブルの救済 のときに銀行救済に資金を提供したが、救済された銀行の主要役員 が目玉が飛び出るほどの退職金を取って引退したため、民衆の不満 が高まった。

オバマは「富の再配分」を主張して、金持ちから税金を徴収する政策 を提案している。これは基本的に不公平でしかも効果がない。政府 が金持ちから余計に税金を徴収しても貧乏人に配分するのではなく 政府の無駄遣いが増えるだけ、貧乏人に渡す金ではない。

共産主義と社会主義は似たようなものだ。働いて金を儲けるならと もかく、金持ちから掠奪しても貧乏人は金持ちになれない事はロシ ア革命や中国の共産革命で明らか、金持ちから掠奪すればみんな貧 乏になるだけだ。

誰だって楽な生活がしたい。働いて金を儲け、家族が楽な生活を享 受できるような社会にするなら企業を助け、雇用を増やし、失業者 を減らすのが正道である。失業者に補助金を与えても一時の救済に は役立つが長期的にみて解決にならない。

●共産思想と中華思想

共産主義が世界的に拡散した理由の一つは、他人の金を取ること、 つまり衆を恃んで金持ちの資産を分取る事は正当だと思わせたこと である。もう一つの理由は共産主義分子がコミンテルンを作って組 織的に世界各国に侵入し人民に共産思想を植え付けたことである。

ニューヨークで始まったウオールストリートを占領しろ(Occupy Wall Street, OWS)の動きはたちまちアメリカ全土に広がり、世界各 国でも同じような社会不満に対する抗議運動が起きている。彼らの スローガンはわれわれは99%である、残りの1%から金を取れとい う、1%の金持ちから資金を分捕ることを正当化する考えは共産思想 と似たようなものである。株市場が悪いのではなくオバマ政権の責 任である。

共産国家が成立した後、ロシアも中国も金持ちや黒五類と呼ばれた 1パーセントの資産階級が粛清され、国は100パーセント貧乏にな っただけだった。おまけに中国が共産主義を捨てて数年の間に特権 階級がものすごい金持ちとなり、99%の貧乏人は相変わらず貧乏な ままである。つまり4000年来の汚職国家が復活したのである。

●中華思想と世界道徳

共産思想と同じように、中華思想とは数を恃んで自分勝手な主張や 世界の道徳標準と違った主張や背徳思想を世界各地に持ち込むこと である。

中国人は間違っていると知っていても自分が相手より金がある、数 が多いなどの理由で強引に押し通す。忠孝仁義などは他人事である。 こういう中国人が世界に流出すれば世界各地で悪が蔓延る。

中国が強大になったあと世界で中国人に対する警戒感が高まってき た。強くなり金持ちになった中国人は世界に乗り出し、世間の人々 が呆れ、憤慨するような事を平気でやっている。

中華思想が蔓延るのは13億以上の世界共通の道徳観と違った人民 が世界に流出するからだ。世界の4分の1の人口を持つ中国人、25% の人間が世界各地で背徳行為を働けば恐ろしい結果を齎す。共産主 義の蔓延と同じである。

●中華思想の蔓延

中国が強くなるにつれて世界各地でいろいろな中国人関連の紛争が 起きている。これらの紛争は中国が強大になってから起きたもので ある。中国が開放されて多くの中国人が各地に進出した後、いろい ろな人的災害が起きている。幾つか例を簡単に述べる。

(1)、武力侵略:チベット、新疆の占領。台湾の領有権主張、尖 閣諸島や南沙群島、西沙群島などの勝手な領土権と石油利権の主張。 協議を一方的に破棄する覇権主義。

(2)、資源の買占め:各地で石油や鉱物資源の採掘権取得。大量 の人員を送り込み、資源を独占すると同時に中国人の居住地区を作 る。資源開発と同時に汚染の垂れ流し。土壌、海洋汚染。

(3)、悪徳商品、有害物質を含んだ食物、毒ミルクや髪の毛で醸 造した醤油など。有害物質を含んだ建築資材などの輸出。

(4)、モラルハザードの輸出:世界各国で中国人のゲットーを 作る。旅行団のゴミ、タバコの吸殻ポイ捨てや痰唾の吐き放題。

(5)、官僚の買収や汚職など賄賂文化の輸出。
(6)、偽造品、模造品の氾濫、パテント侵害。
(7)、窃盗強盗、詐欺の氾濫。

まだまだあるが、数えるだけで嫌気がさす。中国人は世界各国に進 出して、数千年来培われた中国人特有の利己主義、汚職や賄賂を輸 出し、世界のモラル水準を引き下げているのである。

●中国人の哲学とは「和而不同」

中国人は外国に住んでもチャイナタウンを作り、地方の文化と違う 中国式建築やレストランなどを作る。つまり中華思想の輸出であり、 中国人は「和して同ぜず」、一緒に仲良くやると口先で言いながら勝 手な主張を押し通すのである。これが中華思想の真髄で、中国人は 他の人種と違う、自分勝手にやってもかまわないと思っているので ある。

世界人口の4分の1を持つ中国人が世界各国に住居を構え、中華思 想を持ち込み、各国固有の文化や道徳が汚染される。中国人は中国 から逃げ出して自由な国に住みたがる。中国人が大量に中国大陸か ら世界各地に出て行けば中華思想の侵略が起こる。これは20世紀の 共産思想の蔓延とおなじく厳重な問題で、今のうちに警告を発して 各国の注意を促すべきである。

世界各国の人たちは一般的な人間の考えは社会的に共通なもので、 他人も同じであると思っているが、中国人は決して同じではなく、 「和して同ぜす」、他人に同調するふりをして自分に有利な解釈、ま たは自由で安全な社会道徳を逆利用して利を貪る。中国人はわれわ れと同じではない。「友愛の海」と言いながら尖閣諸島や南シナ海の 諸群島を自分の領地と主張するような覇権強奪を働く民族である。 この事を肝に銘じて覚えておく必要がある。

次期首席と目される習近平の愛国心?
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成23(2011)年10月26日(水)弐 通巻第3460号
http://www.melma.com/backnumber_45206/

 習近平のアキレス腱は家族親族の殆どが事実上の海外亡命という事実
 姉夫婦はカナダ国籍、弟は豪、そして愛娘はハーバード大留学、米国籍取得へ布石


 次期主席に最右翼の位置にいる習近平(国家副主席)に最大のアキレス腱がある。
 姉の斎橋橋(習橋橋)は北京の中民信房地産開発理事長で夫は同社のCEOだが、両人の国籍はカナダである。
 弟は豪州に住んでいる。
 前妻の何玲玲は外交官の娘で、現在英国に居住している。

  いまの習近平夫人の膨麗媛は人民解放軍政治部歌舞団長。海外公演がおおい。日本にも公演にやってきた。
 ふたりが知り合ったのは密輸事件の主犯=頼昌星の友人の紹介といわれ、87年に結婚した。
習夫妻の愛娘は習明沢。浙江省外語大学からハーバード大学へ留学し、いま24時間の警備に囲まれながら通学、いずれ米国籍を取得する布石ではないかと噂されている。

 このほか習近平の親戚縁者の多くが海外で暮らし、事実上の亡命を成し遂げている。
なぜこうなったのか。
理由は習の父親=習仲勲が文革で悲惨な目に遭い、一家、親族は下放され、惨めな境遇を十数年。
したがって改革開放と同時に多くが海外に自由を求めて飛び出したからである。

 他方、このような家族背景は、これまでの共産党であれば、絶対に許されない条件であり、つるし上げを食らうだろうに、なぜ習近平への攻撃材料に使われないのかと言えば、江沢民も曽慶紅も、息子娘らは海外で生活したことがあり、げんに曽の息子は豪州に永住している。
政敵もまた同じ被攻撃材料をかかえるためお互いが不問にふしているのである。

   だから彼らが「愛国」などと獅子吼すると民衆は誰も信じないことになる。