鮮やかに 形見の皐 梅雨に映え
狭いベランダのサツキが今年も花を付けました。
定年後お付き合いが始まった近所の先輩にいただいたものです。
初夏にはサツキ、秋には庭一杯に菊を咲かせていました。
亡くなられて早三年。
「亡父も好きで、菊作りやサツキをよくやっていました」と私が云うと
「おお、そうか、じゃぁこれ持って帰っておくれ」と頂戴しました。
葬儀の時は斎場の桜が満開、はらはらと花びらが散る中で行われました。
朴訥な方でしたが、花好きに合わせたような光景でした。
所帯を持った頃、亡父がやはりサツキをくれましたが、帰宅時間が遅いのでついつい水遣りを怠り枯らしてしまった前科持ちなので、忘れないよう気を使っています。