落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

対北朝鮮制裁の緩み

2017年12月05日 | 政治・外交
北朝鮮のミサイル発射に対し、日米は経済制裁で臨んでいるが、現場では・・・
【安倍政権考】制裁違反見逃し、不審船消失…北、挑発も「緩み」相次ぐ 末端まで政府の意志は行き届いているか 2017.12.5 07:00
http://www.sankei.com/politics/print/171205/plt1712050002-c.html

 北朝鮮が11月29日、約2カ月半ぶりに弾道ミサイルを発射し、青森県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。核・ミサイル開発を強行する北朝鮮に対し、日本政府は米国と歩調を合わせながら経済制裁を行い、厳しい姿勢で臨んでいるが、この間、北朝鮮に寄港した制裁違反の貨物船が日本に出入し、漂着した木造船がなくなるといった現場レベルの「緩み」が相次いだ。

 「国際社会と連携して北朝鮮に圧力を強化する中、このような事案があったことは断じて許すことはできない」
 菅義偉官房長官(68)は11月22日の記者会見で、北朝鮮に寄港した疑いのある香港船籍の貨物船が同月3日に千葉港に入港していたことについて質問され、険しい表情でこう回答した。

 貨物船について千葉県警の水上警察隊員は12日の段階で船員の言動や提示された書類から1月と2月に北朝鮮に入港した疑いがあると認識していた。にもかかわらず11月13日の出港を認めていた。警察内での連絡が不適切で、必要な事実確認や海上保安庁といった関係機関への連絡が行われなかったことが原因という。

 政府は核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への独自制裁の一環として、北朝鮮に寄港した全船舶の日本への入港を禁じている。今回の対応について、菅氏は制裁に「抵触している」との認識を示した。

 首をかしげたくなる対応は、この件にとどまらなかった。11月23日夜に秋田県由利本荘市の海岸に漁船が漂着し、北朝鮮から来たとみられる男性8人が保護された事故で、係留していた漁船がなくなっていたのだ。

 漂着した漁船は船舶係留施設「本荘マリーナ」付近の防波堤につながれていたが、11月25日午前の段階で船がなくなっていることが確認された。周辺では数日前から波浪注意報が発令されていたため、船は海中に沈んだか、防波堤の外側に流された可能性があるという。県警などは天候の回復を待って船内の積載物を調べる予定だった。

 保護された8人は「イカ釣り漁をしていたが、船が故障し、およそ1カ月間漂流していた」と話しているという。しかし「工作船」だったことを完全に否定する材料はない。漁船は失われ、証言が本当かどうかを確認する術はすでにない。

 こうした対応には、地元の佐竹敬久秋田県知事(70)も11月27日の記者会見で疑問を呈した。
 「住民に不安を与え、捜査の機会を逃した。本当に漁船なのか、あるいはスパイ船なのか、潜入した人はいないか。証拠保全をしっかりしていれば、こういうことにはならなかった」

 安倍晋三首相(63)は11月6日のトランプ米大統領(71)との共同記者会見で「北朝鮮とは対話のための対話は全く意味がない。北朝鮮に最大限の圧力をかけるときだ」と強調した。さらに、トランプ氏とは「北朝鮮の政策を変えさせるため国際社会と緊密に連携してあらゆる手段を通じて、北朝鮮に対する圧力を最大限まで高めていくことで完全に一致した」と明らかにしている。

 しかし、北朝鮮は相変わらず暴挙を続ける。今回発射したミサイルはこれまでで最高となる高度4500キロ近くに達し、着実に技術を進化させている。北朝鮮は声明で「超大型の重量級核弾頭を搭載できる」「米本土全域を攻撃できる」と主張した。

 そんな中、11月に相次いだ「緩み」が続けば、国際社会の圧力を弱め、北朝鮮に付け入る隙を与えることにつながりかねない。菅氏は11月28日の記者会見で重ねて「重く受け止めている」と述べた上で「警察、海上保安庁、今回の対応を検証し、再発防止や業務改善をしっかり行うように指示した」と明らかにした。国の北朝鮮に対する明確な意志が政府機関の末端にまで行き渡らなければ、制裁がうまくいくわけがない。国民の命と平和な暮らしを守るため、関係各所がより一層の緊張感を持って対応することが問われている。 (政治部 大島悠亮)

 北朝鮮寄港船舶の入港禁止 日本政府は平成28年2月、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮への物品往来などを阻止するための制裁措置として、北朝鮮に寄港した第三国籍の船舶の日本への寄港を禁止した。入港の24時間前までに寄港した直近の10港の情報を海上保安庁に報告するよう義務付けていたが、千葉港での事案は10カ所の寄港先リストに北朝鮮が入っていなかった。これを受け海保は寄港履歴を28年2月までさかのぼって確認を進めるよう対策を強化した。
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■【産経抄】「海岸線」の長すぎる国の宿命 12月5日
http://www.sankei.com/politics/news/171205/plt1712050006-n1.html


神戸の巨大クリスマスツリー

2017年12月03日 | 日常・身辺
神戸メリケンパークに巨大なクリスマスツリーが現れた。
神戸で2日17時半、世界一高い生きたクリスマスツリーの点灯式が行われた。高さ30メートルのツリーは数百人の感嘆の下で鮮やかな光りに包まれた。 2017年12月02日 22:20 スプートニク日本
https://jp.sputniknews.com/japan/201712024339160/

「世界一のクリスマスツリー」は日本式の細心を込めて考案。プロジェクト実現には4年かかり、新幹線までに運ぶための特別車両、3台のクレーン、数トンの土、神戸に喜びの空気を贈るという全ての参加者の揺れない願いがあった。

「そら植物園」の代表でプラントハンター・西畠清順氏は、日本では町や店、家に飾られた大量のクリスマスツリーが見られるが、全て人工物だと指摘した上で、伝統が自然にあり、プラスチックにはないとして生木を贈りたいとコメントした。

クリスマスツリーには普通用いられるもみの木ではなく、アスナロの木が選ばれた。4年前、西畠氏は富山県氷見市の山で樹齢150年で高さ30メートル、重さ24トンの木を発見。21世紀で生木として世界最大のクリスマスツリーとなった。

今日は天気も良く、菊水山に登って見てみた。






どうやって運んだのか・・・
史上最大の樹木輸送プロジェクト!
http://www.soratree.jp/

史上最大の樹木輸送プロジェクト!
2017年10月中旬には、あすなろの木が見つかった富山県氷見市で掘り採り作業が開始されます。その後、あすなろの木は新幹線やロケット輸送で 用いられる特殊車両と大きな船を使い、富山県伏木富山港を出航後、日本海から瀬戸内海を経て神戸まで1000km以上の距離を移動し、植樹されます。

開港150年の神戸港に立つ、復興と再生のシンボル
「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」は、神戸市の賛同もあり、神戸開港150年記念事業の関連事業として行います。
阪神・淡路大震災の鎮魂の想いから始まり、毎年300万人以上が来場する神戸ルミナリエと同時期に開催することで、復興した都市として 神戸から東日本大震災や熊本地震などの被災地への鎮魂、そして復興と再生の象徴として、日本中のみならず世界中へ、未来に向けた希望のメッセージを送ります。
今日の山の黄葉





不可解な政界

2017年12月02日 | 政治・外交
森本学園騒動では、疑惑一杯だった民進党・辻元清美氏のパーティーに与党大物議員が続々駆けつけた。
モリカケ騒動もエエ加減にして改憲や国防問題に注力して貰いたいとは思うが、 政界の感覚はこんなものかとギャップを感じた。
森喜朗氏から穀田恵二氏まで!? 辻元清美氏のパーティーに与野党大物が続々 00:09産経新聞
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1712020006.html

写真:パーティーで森喜朗元首相(右)からあいさつを受ける立憲民主党の辻元清美衆院議員=1日午後、東京・永田町の憲政記念館(古厩正樹撮影)

 立憲民主党の辻元清美国対委員長のパーティーが1日、東京・永田町の憲政記念館で開かれた。立憲民主党の枝野幸男代表ら野党幹部に加え、森喜朗元首相や河野太郎外相、自民党の中谷元・元防衛相らも駆けつけ、来賓の顔ぶれの多彩さが目を引いた。

 「僕が入ってきたから、みんなびっくり? でも、とても仲が良かったんですよ」
 森氏はこうあいさつを切り出し、自身の政界引退前の最後の本会議でのエピソードを披露した。
 「(議場の)外に出ようとしたら『森先生! 森先生!』という声が聞こえてきて、だれかなと思ったら辻元さんだった。『長い間ご苦労さまでした』と手を握ってくれた。そのときの気持ちを今でも忘れない」
 その上で森氏は「心をつかむ人柄だ。自民党にきてくれていたらよかったなと思うこともあった」と辻元氏を持ち上げた。

 辻元氏と当選同期の河野氏は、平成6年発足の「自社さ連立政権」でともに与党議員だった時代の思い出に触れ、「昔は一緒にカラオケに行って、カラオケを教えた」と明かした。ただ、辻元氏からはすかさず「うそつけ!」と突っ込まれていた。

 国会運営をめぐって辻元氏と日々顔を付き合わせている各党の国対幹部もあいさつに立った。
 共産党の穀田恵二国対委員長は「私と辻元さんがスクラムを組むと、どちらかという左へ左へと行く」。さらに、現在の野党の国対委員長に西日本出身者が多いことを紹介し「地図でみると西に偏っていて、やっぱり左側にいる」と語り、会場の笑いを誘った。

 自民党の松本純国対委員長代理は「辻元さんを評価する言葉は一つしかない。しなやかで、したたかで、手ごわい国対委員長だ」と述べた。

 最後にあいさつした辻元氏は、先の衆院選前に民進党が分裂した際、夜も寝付けないほど悩んだことを明かした。枝野氏が立憲民主党の旗揚げを表明する前日の10月1日朝、「政治の師」と仰ぐ土井たか子元社民党党首(平成26年死去)の「やるっきゃない!」という声が聞こえ、勇気づけられたというエピソードを披露。「私がひるみそうになったら土井さんに怒られる。ブレないようにがんばっていく」と笑顔で語った。

 パーティーには民進党の大塚耕平代表や希望の党の玉木雄一郎代表、立憲民主党の菅直人元首相、連合の神津里季生会長らも出席した。

【森友学園問題】民進・辻元清美氏に新たな「3つの疑惑」 民進党「拡散やめて」メディアに忖度要求 2017.3.28 00:19
http://www.sankei.com/politics/print/170328/plt1703280002-c.html

写真:学校法人「森友学園」が取得した土地の視察に訪れ、取材に応じる民進党の辻元清美衆院議員(中央右)ら=21日、大阪府豊中市

 学校法人「森友学園」(大阪市)の国有地払い下げ問題をめぐり、民進党の辻元清美元国土交通副大臣に関する「3つの疑惑」が新たな争点に浮上し、日本維新の会などが追及姿勢を示している。学園の籠池泰典氏の妻、諄子氏が、安倍晋三首相の昭恵夫人とのメールのやりとりで、辻元氏に複数回言及したからだ。民進党は誤った内容だとメディアに情報を広めないよう「忖度(そんたく)」を求めるが、籠池氏の発言に依拠して首相らを追及しながら、都合の悪い妻の言葉は封じようとする矛盾に陥っている。(水内茂幸)

幼稚園侵入
 「辻元清美議員のやらせ、を明らかにしていきます」。維新の足立康史衆院議員は25日、自身のツイッターでこう表明した。
 1つ目の疑惑は、1日の諄子氏のメールにある辻元氏が「幼稚園に侵入しかけ 私(わたし)達(たち)を怒らせようとしました」(原文ママ)と記載された部分だ。
 民進党役員室は24日発表の見解で「そのようなことは一切なく同議員は塚本幼稚園の敷地近くにも接近していない」と否定した。

 辻元氏は2月28日、民進党視察団のメンバーとして豊中市の小学校建設予定地などを視察。辻元氏は21日の党視察団にも参加したが、同日の視察団は大阪市の塚本幼稚園を訪れ、籠池氏に面会を断られている。

作業員派遣
 2つ目の疑惑も、3月1日の諄子氏のメールに記された辻元氏が作業員を、小学校建設現場に「送り込んだ」というものだ。
 メールには「嘘の証言した男は辻元と仲良しの関西生コン(※連帯ユニオン関西地区生コン支部とみられる)の人間でしたさしむけたようです」「孫請業者の作業員がその委託社長がしてないといったのにもかかわらずその三日だけきた作業員が辻元清美が潜らせた関西なんとか連合に入っている人間らしいです」(原文ママ)とある。

 辻元氏が代表を務めた政党支部「民主党大阪府第10総支部」の平成26、27両年分の政治資金収支報告書によると「大阪兵庫生コン経営者会」からそれぞれ献金を受けた。ただ、民進党関係者は「諄子氏が指摘したであろう作業員は辻元氏と面識はない」と述べる。野田佳彦幹事長は今月27日の会見で「(諄子氏らが)根も葉もないことを根拠にやりとりした」と否定した。

14億値引き
 第3の疑惑は、学園の小学校建設地に隣接する「野田中央公園」についてだ。
 同公園はもともと国有地。平成22年10月12日の豊中市議会での市側説明によると、国との契約金額は14億2386万3000円。これが計14億262万円の国庫補助金などを得て、最終的に市の負担は2124万3000円で済んだ。

 市に交付された国庫補助金は、リーマン・ショックの経済対策目的などで、麻生太郎内閣が平成21年度補正予算で決めたものだ。ただ、辻元氏は21年9月から22年5月まで民主党政権で国交副大臣を務めたこともあり、同年10月の豊中市議会では質問者から「政権が代わったからこうなったのか」などの指摘も出た。

 一連の問題では党役員室が24日、「メディア各位におかれては、このような誤った内容を拡散しないよう強く求めます」とのコメントを出した。首相には説明責任を強く求め、昭恵夫人の証人喚問を主張しながら、報道には自主規制を要請したように受け取れる。

 これに対し、26日のフジテレビ番組では、維新の足立氏が「民進党が昭恵夫人(の証人喚問)にこだわるのなら、辻元氏も」と喚問を要求。民進党の玉木雄一郎幹事長代理が、「間違ったことを言わないで」と否定する一幕もあった。
 玉木氏は26日、ツイッターで、辻元氏が「27日午後に会見する予定。逃げも隠れもしない」と報告。だが27日には、「昨日のツイッターには『予定』としか書いていません」と書き、会見は行わないと訂正した。
◇ 
 産経新聞は27日昼すぎ、一連の問題について辻元氏に質問状を送った。辻元事務所は同日「事実関係の確認が必要なものが含まれている」として「明日確認が取れた段階でご返答させていただきます」と答えた。
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天皇陛下譲位決まる

2017年12月01日 | 政治・外交
2016年8月、天皇陛下が生前退位のご意向を示された。
それから1年半を経て、このほど皇室会議に於いて、天皇陛下譲位改元などの日程が決まった。
天皇の生前退位は200年ぶりという。
譲位後は「上皇」、皇后陛下は「上皇后」となられ、我々にとっては日本史年表でしか見られなかった称号が誕生する。
天皇陛下譲位は平成31年4月30日 改元は5月1日 産経
http://www.sankei.com/politics/news/171201/plt1712010015-n1.html

写真:天皇陛下の譲位をめぐる皇室会議に臨む議員ら=1日午前9時46分、宮内庁(代表撮影)

 天皇陛下の譲位の日程等を決める皇室会議が1日午前、宮内庁で開かれ、平成31年4月30日に譲位して5月1日に改元することが決まった。政府は5日の閣議で結果を報告し、8日の閣議で譲位日を定める政令を決定する方針。天皇の譲位は、江戸後期の119代光格天皇(1771〜1840)以来、約200年ぶりとなる。

 皇室会議は議長を務める安倍晋三首相が招集し、衆参両院の正副議長や最高裁長官、皇族、宮内庁長官ら計10人で構成。現在、皇族議員は秋篠宮さまと常陸宮妃華子さまだが、秋篠宮さまは譲位に伴い、皇嗣となられる立場であることから、常陸宮さまが代わりに出席された。

 皇室会議は午前9時46分から始まり、午前11時に終了した。政府が検討していた「31年4月30日譲位、5月1日改元」案と「同年3月31日譲位、4月1日改元」案が提示され、首相は4月30日譲位案を推したとみられる。

 安倍首相は会議終了後、天皇陛下に内奏し、譲位が4月30日になることなど会議の結果を報告したとされる。
 皇室会議には菅義偉官房長官も陪席し、臨時記者会見を開いて概要を説明する。

 譲位後、陛下の称号は「上皇」、皇后陛下は「上皇后」となる。皇太子さまの即位により、皇位継承順位1位となる秋篠宮さまの呼称は「秋篠宮皇嗣殿下」となる。

 天皇陛下は昨年8月8日に在位30年での譲位を強くにじませるビデオメッセージを公表された。これを受け、首相は10月に「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」を発足させて議論を進め、1代限りで譲位を可能とする特例法案を策定。国会は与野党協議の末、6月9日に譲位特例法を成立させた。