真剣に考えてみると、そのきっかけは小学校一年生までさかのぼる事になる。
小学校一年生の、初めての学芸会。本格的な演劇など経験した事のない僕達が初めて挑んだ演目。
それがウクライナ民話の『てぶくろ』。
おじいさんが森で手袋を片方落としたことから始まる動物達の物語。
劇に取り組むにあたって国語の授業で原作の絵本を皆で読んだ。話もさることながら、その温かい絵柄は僕達をあっという間にこの物語の虜にした。
♪て~ぶく~ろ~ てぶくろ~
劇中で歌ったそんな歌を今でも覚えている。初めての学校生活、初めての共同作業。とても大切な思い出だ。
片手袋の写真を撮る、なんて無意味な行為にも、振り返ればちゃんとルーツがあったりするもんなんだな。