初めて見るタイプのゴム手袋でした。
“レアもの”という概念に初めて触れたのは、小学生の時のビックリマンシールが最初だったと思います。
『ヘラクライスト』とか『始祖ジュラ』とか持ってるだけでヒーローでした。
ゴム手袋だろうが軍手だろうがブランド物だろうが、片手袋に階級なし、どんな片手袋でも平等に愛する心構えでおりますが、いつも出会う事を夢見る“レアもの片手袋”が存在するのもまた事実。
例えば、
“あと一勝でワールドカップ出場。逆に負ければ出場を逃すという大一番。一点リードで迎えた後半四十分、最後の最後で逆転ゴールを二発も叩きこまれ涙の敗退。自分のふがいなさに怒り狂い、キーパーが片方だけ地面に叩きつけたグローブ”
とか、
“ベテラン鷹匠が慢心から間違えて手に構えた餌でなく、分厚い皮の手袋を鷹に持っていかれてしまった挙句、鷹はどこかに飛び去ってしまった。口に咥えたものが食べられないものだと気付き、鷹はそのまま革手袋を山に落としていったのであった”
とか。
そういう超レアもの片手袋に出会うのをいつも夢見てますよ。
女性はいつも夢を忘れない男性が好きだ、と銭湯で横の流し台になったオッサンに教えてもらったのですが、僕が全然モテないのは何故か、君ら誰か分かるか?