かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『片手袋が残りやすい場所』

2013-07-08 23:47:37 | 片手袋研究発表

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(2013/1/15撮影)

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(2013/3/15撮影)

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(2013/1/12撮影)

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(2013/4/2撮影)

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今日はいきなり二組の写真から始めてみた。

一組目の写真は全く同じ場所で撮った写真だが、撮影期間に二ヶ月ほどのタイムラグがある。

二組目も同じ場所での写真で、こちらは三ヶ月。

全く同じ片手袋が、同じ場所に何カ月もある。しかもそれぞれ目立たない場所ではなくて、大通り沿いにあった片手袋だ。

これまで、月曜日の片手袋研究で、片手袋を見掛ける事が多い場所について考察を重ねてきた。それはつまり、放置型なら“片手袋を落としやすい場所”、介入型なら“拾った人が片手袋を置きやすい場所”、という事である。

確かに片手袋が発生しやすい場所というのはある。しかし、冒頭に掲げた二組の写真を見ると、僕はもう一つの概念を忘れていた事に気付いたのだ。

それは言うなれば、“片手袋が残りやすい場所”という事だ。

つまり、片手袋がどういう訳か捨てられたり、風で飛んでいってしまったりせず、同じ場所に留まり続けてしまう場所。長い期間同じ場所にあるという事は、人目にもつきやすいという事で、したがって僕のような観察者が写真を撮るチャンスも増えるという事。

落ちている頻度はそれ程高くないのに、たまたま発生した片手袋がずっと残っていた為に僕が写真を撮る事が出来た場所を、今まで“片手袋が発生しやすい場所”として誤認していた可能性もある。

これは今までの研究を根本から考え直さなくてはいけない事態だが、残念ながら“片手袋が残りやすい場所”についての考察はまだ全然進んでいない。

分かっているのは、①放置型よりは介入型で多く見受けられる事②時間と共に片手袋自体に何とも言えない凄みが出てきて近寄りがたいオーラを放っている事、などである。

冒頭二組目の緑の革手袋など、実は今でも同じ場所にあるのだ。つまり半年間存在し続けている事になる。上の写真でも若干分かると思うが、段々革が剥がれてきて、何とも言えない凄みが出てきている。

いずれにせよ、このブログで考察を進めるうちに新たに気付いた“片手袋が残りやすい場所”という概念。引き続き観察していく事にする。