僕は“片手袋写真家”ではなくて“片手袋研究家”を名乗っている。それはただ片手袋の写真を撮るだけではなく、「片手袋が何故、誰によって、どうして発生するのか?」という事についても研究を続けているからだ。
長年の研究成果はこのブログで“片手袋研究発表”として一通り綴ってきた。中でも片手袋を分類する方法を確立したのは大きな成果であった。
研究発表は一通り済んだものの、当然その後も検証が続いている。中には新たにこの図に加えたいものも出てきているのだが、まずは実例を積み重ねてから、という慎重な態度を忘れないようにしている。
さて度々このブログでも触れているが、僕が片手袋活動を始めた最初の場はmixiの“片手袋コミュニティ”である。活動の場をこのブログに移してからは開店休業状態であったのだが、今年に入って活発に片手袋写真を投稿して下さる方がお二人現われて活気を取り戻している。
その方達と片手袋研究に関しても活発な議論を繰り返しているが、その中で「これは片手袋分類図に加えても良いだろう!」という事例が上がってきたので今日はご報告したい。
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・○○類放置型雪どけこんにちは系片手袋
これらの片手袋写真は、北海道在住のみかりんさんが片手袋コミュニティに投稿して下さったものである。これらの片手袋、どこに共通点があるかお分かりだろうか?
みかりんさんは僕の活動を知り北海道で片手袋探索を始めて下さったのだが、当初、「北海道なら沢山あるだろう」と思っていたそうだ。僕もそう思っていた。
ところが雪がすぐに降り積もってしまうので、落ちた片手袋がすぐに埋もれてしまい見付けにくい、という事実が判明したのだ。これは東京在住の僕には絶対に気付かない、現地にお住まいの方ならではのリアリティのある報告だった。
しかし“現地にお住まいの方ならではのリアリティのある報告”はさらに続く。季節は移り変わり北海道にも春が訪れると、雪が溶けて冬の間埋もれていた片手袋達が次々に出てきたのだ!
これが北海道在住みかりんさんの発見した“雪どけこんにちは系片手袋”である!
“雪どけこんにちは系”は、春先の公園などで見つかる事が多いという。公園は雪が積もるスペースが多い上に、子供達が手袋を落としていく確率も多いのがその原因だろう。
みかりんさんからは相当数の“雪どけこんにちは系”の実例を投稿して頂いた。これはもう分類図に加えるのに十分だろう。
さて、コミュニティではこの分類図そのものに関する議論も進んでいる。次回の片手袋研究発表では、“雪どけこんにちは系”を含めた改訂版の分類図をご報告出来れば、と考えている。
※今日の記事の写真は全て、みかりんさんより投稿して頂いたものです。