長年の片手袋研究の成果として、僕は片手袋の分類法を確立出来た。
しかし毎年新種の片手袋を発見するので、研究は一生継続していかなくてはならない。その意味でこの図は未完成だし、十分に実例が集まったものに関しては追加していくつもりである。
最近はmixiの片手袋コミュニティにて精力的に研究に参加して下さる方が増え、今まで僕が見た事もなかったような片手袋を投稿してくれている。北海道のみかりんさんが発見した、『雪どけこんにちは系』に関しては以前ご報告させて頂いた。
今回は、関東在住のうみがめさんが発見した新種について。
うみがめさんは以前田畑の多い地域に住んでいらして、田畑の周辺に片手袋が非常に多い事に気付いた。とにかくうみがめさんの投稿数は圧倒的で、新種と認定して分類図に加えるのに十分な数が集まった。我々はこの新種を『田んぼ系』と名付ける事にした。
農作業中に落ちるであろう事から、当然軍手類やゴム手袋類が多くなるが、
また、基本的には放置型であるが、
このように田んぼの中や脇に立っている棒に挿さっている事もある。これらに関しては、“介入型棒系”に分類すべきなのか、何か農作業特有の役割があるのか(つまり“放置型作業系”)、未だに解明されていない。
いずれにせよ、田畑周辺に片手袋が多い事は確実である。
みかりんさんからご報告頂いた雪国特有の片手袋。そしてうみがめさんの田んぼ。僕一人で研究を続けていたのでは、絶対に気付く事が無かったであろう。もっともっと片手袋研究が多くの人に届けば、日本各地のご当地片手袋が発見されるのだろう。やはり研究を深化させると同時に、広めていく努力も続けていかなくては。
最新の片手袋事情を反映した片手袋分類図も、いずれ発表したいと思っています。
※今日の記事の写真は全て、うみがめさんより投稿して頂いたものです。