かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『投稿頂きました⑲』

2014-10-09 23:48:52 | 投稿

※片手袋投稿No.43

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【投稿者名】
babyjoseeさん

【発見日時】
2014/10/7

【発見場所】
大阪府寝屋川市

【発見した感想】
落ち葉と片手袋です。季節を感じます。

※管理人から一言
babyjoseeさん、いつもありがとうございます!落ち葉と片手袋。確かに季節感がありますね。僕もこんな一枚を撮った事があります。

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徐々に、しかし確実に、冬は近づいてきております。

※片手袋投稿No.44

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【投稿者名】
友人F君

【発見日時】
2014/10/9

【発見場所】
四谷三丁目

【発見した感想】
遅刻するかもしれないが、撮らざるを得ないという状況下での一枚です。よく見ると煙草が挟まってます。

※管理人から一言
遅刻するかもしれない。でも、そりゃあ撮らねばなりません。私も幾つもの修羅場をくぐり抜けてきました。いや、くぐり抜けてなかったかもしれません。でも、撮らねばなりません。

さて、F君のこの写真、よく見ると本当に片手袋の指の間にたばこが挟まってます。僕のコレクションの中では…

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指の間に鉛筆が挟まっていたこの例があります。でもこれは介入型の片手袋に、後から誰かがいたずら心で挟んだんだと思います。

しかしF君の今回の写真は放置型ですから、恐らくポイ捨てされた煙草の吸殻が偶然指に挟まったのでしょう。奇跡の一枚です。まさに「神の見えざる手袋」です。

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今回の投稿も興味深いものばかりでした。僕自身、九月のスランプを抜けて徐々に出会う回数が増えてきました。皆さん、最盛期はもうすぐですよ!

※投稿の際の手引はこちら


『問』

2014-10-08 23:59:00 | 写真

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Q.このような片手袋を撮る際、気を付けなければならない事を下の選択肢より選びなさい。

①車道に向けて手を伸ばし写真を撮る際、タクシーの運転手さんが勘違いして停車しないように気を付ける。

A.正解は①です。なお、眠くて選択肢が一つしか浮かばなかった事についてはゴチャゴチャ言わない事。


『終わりのないパズル』

2014-10-07 22:18:21 | 写真

以前、肘まである長い片手袋を見付けた時の記事で、

“肘まである長い手袋って、日焼け防止や農作業なんかに使うイメージがあるんですが。これは恐らく厚手の生地だし恐らくファッション用。こんな手袋もあるんですね~。”

と書きました。要するに肘まであるのに日焼け防止用ではない、という珍しい片手袋を見付けたんですね。

でも、「じゃあその“日焼け防止用の肘まである長い片手袋”を見付けた事があるのか?」と考えてみたんですが…。ちょっと記憶にないんですね。町でご婦人が付けているのはしょっちゅう見ますが、それの片手袋となると…。

ところが今日、出会ったんです!

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物凄く長かったので最初手袋だと思わなかったのですが、指の部分を見て気付きました。

「こんな片手袋も当然存在するだろうな?」と想像出来ても、実物と出会うのは中々難しいものです。

しかし長年研究を続けていると、徐々にそのような欠けているピースが埋まっていきます。しかしこのパズルの完成図は誰も知りません。ピースを埋めても埋めても、終わりは見えないのです。


メディアの中の片手袋『てぶくろがいっぱい』

2014-10-05 00:27:57 | 番外

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『てぶくろがいっぱい』

作者:スロボドキン・フローレンス、スロボドキン・ルイス
出版社:偕成社

本日ご紹介するのは、アメリカの絵本『てぶくろがいっぱい』です。平凡社の『この絵本が好き』の海外翻訳絵本部門の一位になった事もあるようなので、結構有名な絵本かもしれません。以下にちょっとあらすじを。

ネッドとドニーはふたごです。ある日、ドニーがてぶくろをひとつなくしてしまいました。そのことを知った近所の人たちがつぎつぎに、おちていたてぶくろをとどけてくれるようになりました。ふたごのうちには、てぶくろがいっぱいあつまりました。こんなにたくさん、どうしたらいいのでしょう。そのとき、ネッドがいいことを思いつきました….。

片手袋、片手袋の背後にある物語、片手袋を通じた人間の交流がテーマになっている、完全なる“片手袋絵本”です。

「おい!“片手袋絵本”なんてジャンルあるのかよ!」と言われてしまうかもしれませんが、実は当ブログで絵本を紹介するのは既に三冊目なのです。

まずは、そもそも僕の片手袋活動のルーツになっているウクライナの『てぶくろ』

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そして、“介入型落とし物系”達が主役となった 『カタッポ』

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そして今回ご紹介している『てぶくろがいっぱい』。どれも名作ですが、何故絵本の題材に片手袋がなりやすいのでしょうか?

作者側から考えてみると、片手袋は想像力を掻き立てられる存在なのでしょう。つまり、その背後にある物語を幾らでも広げていくことが可能なのだと思います。

そして絵本を読む側、つまり子供達にしてみても、「手袋を片方失くしてしまう」という物語は実感をもって読む事が出来る筈。だって、子供だったら一回は実際に経験してるでしょうからね。

でもそれって絵本に限らず、まさに僕が片手袋に魅かれる理由そのものなんです。だからこそ日々このブログを綴ったり、作品に昇華させたりしているのですから。

「片手袋は人の創作意欲を刺激する」。実はこのテーマでもう一つ別の発見があるのですが、それはまた別の機会に書いてみたいと思います。

話が若干それましたが、『てぶくろがいっぱい』。素晴らしい絵本ですよ!