きょう、夫婦別姓を選べないことが、憲法違反でないという、最高裁判決がでた。
今の日本で、きょうの判決が違憲だったら、拍手喝采であったが、予想通り、そうはならなかった。
96%の女性が男性の姓を名乗るという男女差別を問題にしないかぎり、そのアンバランスを考慮しないかぎり、この問題は人権侵害にはならない。
結婚とはそういうものだという明治以来の規範が身についている。今でも多くの人がそう思い込んでいるし、家族は苗字が一緒であることがいいと思っている。
私は、日本で夫婦別姓が認められている日本人である。外国人と結婚した人は、選択的夫婦別姓が認められているのであるが、きょうの違憲判決を聞いていると、私のようなものは、逆差別されているのかと思えてしまう。国民とみなされていないのではないか・・・。
離婚した人は、自分の姓を考える。再婚するときはまた自分の姓を考える。たぶん、96%の男性は自分の姓が変わることに、そんなに考えることはないのだ。だから、変えたくないという女性の苦しみがわからない。
憲法第24条、第2項に、法律は個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して制定されなければならないとある。 今回の判決は、この点をみていない。
今の日本で、安保法案も可決された日本で、憲法は、意味がなくなってきているのではないかとさえ思える。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます