北秋田市のケアタウンたかのすが、現在のたかのす福祉公社から、来年度は市社会福祉協議会に運営が決まったことについて、その選定基準が不明として、たかのす福祉公社の松橋理事長が、情報公開の請求に踏み切るといういう。あたりまえだと思う。はたから見ていても、ほんとうにおかしい。指定管理者選定委員会ではどのような審議がなされたのか、議事録の前面公開をしてほしいものである。
コスト縮減の方策などが指定管理者の選定の基準となったとすれば、今現在市からの補助もなく、必死でがんばっている福祉公社の何処が問題だったというのだろうか。そのうえ、福祉公社が2年間の指定をうけていたと思ったら、福祉協議会は10年間だそうだ。10年・・。
現在の北秋田市市長が鷹巣町の町長に当選してから、福祉の町の看板ともいうべきケアタウンたかのすに対しての処遇と、「高齢者安心条例」の廃止にともなう福祉の後退 は、ついにここまで来た・・・とみるべきなのかもしれない。
安心条例を廃止して、介護者の抑制を認める・・とした現市長のことばは、わたしは忘れる事ができない。これが医療に関わる人のことばなのかと信じられなかった。
抑制とは人手がたりない病院や福祉の現場ではよく行われていて、ベッドにしばりつけられたり、手をしばったりするものである。
わたしは、自分が、どんなにわからなくなっても、縛り付けられたいとは思わない。身内の者の、そんな姿も見たくない。だから、鷹巣町の安心条例が、県内どこでも適用になるか、同じ条例をつくることをめざして、福祉の充実を訴えてきた。
ケアタウンたかのすは人手の確保をすることで、介護される人の尊厳を守り、その人にあった、介助をすることを心がけてきた施設だ。この施設が今後どのように変わっていくのか、わたしたちの将来がかかっている重大な問題なのだと思う。