数日前の新聞だったと思いますが、フランスでは、昨年生まれた子どものうち、婚外子の割合が、50%を超えた・・という記事がありました。フランスでは共同生活を営んでいれば、結婚とほぼ同等の法的権利があたえられており、親の婚姻関係の有無にかかわりなく、こどもはみんなおなじ権利があるようです。
考えてみれば、あたりまえのことです。親が法律的に結婚しているかどうかは生まれてくる子どもにとって、どうでもいいことで、とにかく、2人の親がいるということなのですから。
そのせいもあると思うのですが、1人の女性が一生に産むこどもの数、合計特殊出生率は、1.98で、欧州トップだそうです。’06年は2.0まで回復していたようです。
先日、娘さんがフランスで昨年出産した方にお会いして聞いた話では、フランスは医療費は無料、(このへんはマイケル・ムーア監督の「シッコ」にもありましたね)もちろん出産費用もなしで、さらに1000ユーロが支払われ、毎月子ども手当てが9百何十ユーロあるそうです。週2回、ヘルパーさんが家事手伝いにきてくれて、その間、母親が美容院などにいくこともできるように、しっかり子育て支援をしてくれている・・というのです。もちろん無料で。
こども1人につき3年の育児休業が認められ、職場復帰後は休業前と同じ待遇で処遇しなければならないようになっている・・という話も伺いました。
とにかく、ヨーロッパや北欧は、子どもに対して手厚い福祉が行き届いています。教育も親の負担が日本ほど高くはないようですし、ギリシャなど、こどもが多いと社会的な割引制度もある・・という話もききました。
日本は、、、婚外子!いまだ差別の目がありませんか?
シングルで子育てしている人が人並みの就労と、手厚い支援でのびのびと、子どもを育てられる社会をつくったら、少子化は解消していきます。
だのに、日本は、戸籍だの嫡出子だののこだわりが強くて、結局頭がかたくて、そのようにしてしか、家族という絆をつくれないと思い込んでいる、”政治家”が多いので、現実に即した子育て支援ができないのだと、わたしは思っています。
フランスはいいなあ・・。