秋田市で開催されている種苗交換会。秋田駅前は、どこにこんなに人がいたんだろう!!と思うくらい、人であふれている。 なんだか昔の秋田市みたいになっている。
会場のアルヴェから駅のポポロード、大屋根の下、アゴラ広場からなかいちまで、大賑わいだ。
種苗交換会なんて、そもそも農家でもないから県内他市町村で開催されてもまったく興味もなかったのだが、2日にアルヴェに行ってみた。
りっぱなダリアやトルコキキョウが展示されて、育てた人の思いが伝わる。他にもたくさんの農作物。ひとりひとり出品者の名前があって、りっぱなものは、知事賞1等とかついている。
新聞でこの種苗交換会は石川リキノスケが始めたと書いてあったので、今年は、百姓だったご先祖さまのことを考えながら、見てまわった。
私の先祖はリキノスケさんと交流があった、男鹿の百姓である。
その日、ふたいとこと会ったので、いろいろ話をしていて、いとこの家にあった「でんでん」という木の話になった。なぜか、”でんでん”をなつかしく思い出していたからである。
「”でんでん”と呼んでいた柑橘系の黄色いまるい果実を、ネットでさがしたが、わからなかった」といとこに言ったら、「あれは、カラタチの実というのよ」「でんでんというのは、私たちだけの呼び方で、だれもわからないかもしれないわね」 とのことであった。
なんと、67年生きてきて、あの”でんでん”が”からたちの実”だったとはじめて知った瞬間だった!!
大笑いをしながら、はるか昔のご先祖さまたちが、米をつくり野菜をつくり、木を植え、村をつくってきた時間が、今につながっていることを感じた。
種苗交換会は今日で終わるが、今年の秋田市での開催は、私の特別な思い出になった。