年齢を重ねると、1年があっという間というが、まったくその通りで、一日もあっという間、一週間だって、瞬く間にすぎていく。
今年は65歳になった年、前期高齢者というわけだが、登山に挑戦したり、広島と箱根に旅行することもできて、なかなか充実の一年だった。
箱根は、高校の同級生8人で出かけた。2泊3日のなんとも楽しい時間だった。
大人になってから親しくなった友人との付き合いも楽しいが、若いとき、あの思春期の真っ只中、同じ空間で勉強したり語り合った仲間は、50年の歳月も一気に吹き飛ばす魔法をもっている。
11月初旬、新幹線で東京へ。午後からは、はとバスで浅草と隅田川の船下りをした。船から話題の築地市場をながめたりもしたが、観光というより、昔話に盛り上がって、景色は二の次だった。
東京駅では、なんとも失態が多かったのだが、最初は宿泊先のメトロポリタンホテル丸の内までたどり着くのが大変だった。はとバス下車が東京駅南口、ホテルは北口なのだが、通りすがりの人に聞いてもわからない。駅構内をつっきるのに、どのぐらいの時間がかかったのだろう。北口についてから、ホテルがまた見つからない。看板を探してもないはずで、駅の出口の前にあったビルがホテルだった。
翌日は東京駅から踊り子号で小田原へ。登山電車で箱根湯本についた。ホテルに到着後、タクシーでポーラ美術館へ。夜は温泉に入り、お料理を堪能した。その後、贅沢ついでにマッサージを受けることになった。ひとり30分間、全身をもみほぐしてもらい、極楽極楽・・。
3日目、登山電車で強羅へ。そこからケーブルカーとロープウェーで芦ノ湖へ。途中、大涌谷で黒たまごを食べて、噴火した跡もみることができた。芦ノ湖の遊覧船に乗り、紅葉を満喫して、また、登山バスで小田原まで帰り、夕方の新幹線で、帰郷となったが、気持ちは高校生でも、脳と身体が追いつかずで、あちこちのハプニングと笑い転げた3日間であった。
登山もそうだが、こんな旅ができるのも、なんとか健康でいるからだと思う。65年生きてきた自分をいたわりながら、もう少しがんばってみたいと思う、年の瀬である。