10月29日 茨城県 常磐大学高校
31日 福島県 本宮高校
11月 1日 神奈川県 平塚中等教育学校
2日 福島県 福島成蹊高校・中学校
すでに公演を行った各県の学校から多くの感想文が届きました。
そこには、ひとりひとりがその日に見、聞き、感じたこと、考えたことが率直な言葉で綴られていました。「なるほど」と思うことや心が温かくなる言葉、さらには私たち自身が行ってきたことを振り返させてくれる言葉など様々です。
中学校・高校時代は多彩な出会いを繰り返す時期ではないでしょうか。
多くの人に見守られ、支えられながら自分自身と向き合い、時に悩み、そして喜ぶ・・・。
また自分の周りにいる人について深く考え、この現代社会がどのように息づいているかを感じるかもしれない。
ひとりひとり異なるものをその身体に持ち込む、そんな皆さんが私たちに投げかけてくる言葉、姿はこの社会を表すひとつのサインなのではないかと感じています。
この事を受け止めて、演劇を通じて発信していきたいと考え、そしてそれは形に捉われずに常に動いているものだと思います。皆さんの中に微細に繊細にうごめく何かを共に過ごす時間の中で気がつき、そこに私たちはひとりの人間として、演劇という芸術を体全てに持つものとして応えていきます。『ヘレン・ケラー』を見て、また演劇と触れ合った時間や空間の中で皆さんの中に湧いた小さな反応のひとつが、新たな出会いを生みだすきっかけとなってくれたらと願っています。
9月24日から始まった『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』。
バスとトラックで東へ西へ駆け巡ったこの旅は今週でいちど節目を迎えました。
ほんとうにたくさんの生徒さん、先生方に出会いました。
皆さんには勿論、皆さんと私たちが出会うため、皆さんのこれからのために一生懸命になってくれた先生方に感謝しています。
今だからこそ、自分自身を大切にしてください。
時間がかかっても、必ず、お互いをぶつけ合い想い合える誰かに出会える、そう信じています。
アニー・サリバン役:渋谷愛