『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の西日本地域巡回公演の旅は、この春で3年目になりました。
今年もまた、西日本地域で、『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』という作品でみなさんに出会えることをとても嬉しく思います。
第2週目は
香川県 坂出第一高校
島根県 大東高校
京都府 京都聖カタリナ高校
大阪府 大阪女子高校
での公演を行いました。
週の前半は各高等学校の体育館、週の後半は各地域の会館で上演が行われました。
「演劇というものは、舞台上だけで演じられているのではなく、今ここに座っているみなさんが一緒になってつくっていくものです」
「みなさんが演劇を通じて何かを感じてくれたら、自分自身と出会ってくれたら」
と、先生方が生徒さんたちへ語りかけてくれる言葉を受けて、毎回芝居の幕が開きました。
前半の体育館では梅雨入りを感じさせる暑さの中、ものすごく集中して芝居に入り込んでくれる生徒さんたちの力強さがあり、そして後半の会館での公演は、“いま、この時間、高校時代”という生徒さんたちの直球な素直さがありました。
みなさんと触れ合うたびに感じることは「生の躍動、夢中になる」エネルギーが溢れているということです。
すべてがプラスではなく、悩みも、辛いことも含めて、私はそう感じます。
日常を通じて、声には出さなくても、表現しなくても胸に秘めている思いは計り知れないほど大きいものなのではないでしょうか。
だからこそ、「人と繋がること」をみなさんはとても大切にしているんだと感じました。
私たちに伝えてくれる言葉、一つの小さなしぐさがそのことを教えてくれました。
今、みなさんの感覚や声、姿と向き合えることに旅班は夢中になっています。
これからも未知なる出会いを求めて、旅は続いていきます。
アニー・サリバン役:渋谷愛