今週は三陸を中心に
6月17日 釜石高校(岩手県)
18日 大槌高校( 〃 )
19日 花泉高校( 〃 )
20日 宮古高校( 〃 )
21日 女川高校(宮城県)
で公演を行いました。
釜石高校
初めての風の公演となる釜石高校の皆さんと、芝居を通じてどんな出会いになるか楽しみにしていました。
皆さんとても真剣に、考察するように舞台上での出来事を見つめていたように感じました。
片付けを図書委員と視聴覚委員の皆さんが手伝ってくれました。
(↑トップは手伝ってくれた皆さんとの記念の一枚)


↑はにかみながら「面白かったです」と話してくれた皆さんが印象的でした。
大槌高校
とてもにぎやかな反応と、舞台に入り込む皆さんの引き締まった空気をたくさん感じた公演でした。
片付けを手伝ってくれた図書委員と生徒会の皆さん、有志で集まってくれた皆さんと感想を聞きながら交流できたことも貴重な時間でした。

「苦しかったり、辛くても、過去を受け入れて逞しく生きていく」
「自分のなかで、そこに生きていた人たちの過去と繋がった気がした」

「生きることは辛いですね」と語る表情や、興奮した体で力強く話してくれたこと、自分の将来・未来・過去・現在を話してくれたこと、様々に受け取ったことをそのままに感じられた気がします。

花泉高校
生憎の雨のなかのスタートでしたが、朝から何人かの手伝いに駆けつけてくれた生徒の皆さん、先生方に元気をもらいながら、体育館に舞台を組みました。
公演が始まる頃には雨もほとんど止み、気持ちのいい幕開けとなりました。
少ない生徒数にもかかわらず、夢中で観ていた皆さんの反応が舞台上にたくさん届けられました。
その皆さんと舞台上の僕たちとで見えないものの交換が細かく密にある公演でした。



↑朝の搬入・後片付けに参加してくれた皆さん、ありがとうございました。
宮古高校
2年前の震災で延期となった公演でしたが、今年、創立90周年の行事として2年越しの公演です。

↑開演前の皆さん熱気溢れる体育館さながら、芝居が始まり皆さんのそのままの熱気を感じながら舞台が進んで行きました。
皆さんの反応が前に最前列から後方まで反応が伝わって行く感じや、後方からもぐっと迫る皆さんの空気を感じました。特に最後の詩を語るところの皆さんの舞台に迫る感じは何とも言えない交錯する場だったと思います
。
カーテンコールも音楽が止まり、幕が閉まってからも鳴り止まぬ拍手と、立ち上がって拍手する生徒の皆さんもありました。
2時間という時間の枠とは少し違った凝縮された時間と空間でした。


女川高校
公演前日、宿泊場所となった“トレーラーハウス”で教頭先生をはじめ6人の先生方と劇団員を交えた交流会が開かれました。




↑女川高校の生徒と石巻市の大沼製菓が共同で作った“たまげ大福だっちゃ”や、手作りの料理と、美味しい魚、心遣いがこもった箸袋に囲まれながら和やかに、また爆笑に包まれた時間となりました。
今回の公演は女川高校が女川中学校・地元の一般の方を招き、今年度で廃校になる最後の芸術鑑賞として、また地域の方との交流のための様々な想いが交錯する公演となりました。

↑開演前の客席の様子。
緊張や戸惑いを感じながらの客席が徐々に舞台に入り込みながら、ゆっくり近づきあう感じが面白い舞台でした。
最後の詩を静かに聞く皆さんが印象的でした。

↑上演後はたくさんの先生方が私たちの控室に挨拶に来てくださいました。
今週は2年前の3月末に訪れた地での公演となり、私なりに新たに感じた『肝っ玉おっ母とその子供たち~あとから生まれてくる人たちに』でした。芸術の力、人が生きる逞しさ、弱さ、何より人が関わり本当の意味で繋がる、それは手段や方法ではなく、あくまで“ひと”だということです。
言葉にしなくとも、感じ合えるからこそ、観た者、演じた者の中にまた生きることについて、人間について思考するのではないでしょうか。
文:田中悟
6月17日 釜石高校(岩手県)
18日 大槌高校( 〃 )
19日 花泉高校( 〃 )
20日 宮古高校( 〃 )
21日 女川高校(宮城県)
で公演を行いました。
釜石高校
初めての風の公演となる釜石高校の皆さんと、芝居を通じてどんな出会いになるか楽しみにしていました。
皆さんとても真剣に、考察するように舞台上での出来事を見つめていたように感じました。
片付けを図書委員と視聴覚委員の皆さんが手伝ってくれました。
(↑トップは手伝ってくれた皆さんとの記念の一枚)


↑はにかみながら「面白かったです」と話してくれた皆さんが印象的でした。
大槌高校
とてもにぎやかな反応と、舞台に入り込む皆さんの引き締まった空気をたくさん感じた公演でした。
片付けを手伝ってくれた図書委員と生徒会の皆さん、有志で集まってくれた皆さんと感想を聞きながら交流できたことも貴重な時間でした。

「苦しかったり、辛くても、過去を受け入れて逞しく生きていく」
「自分のなかで、そこに生きていた人たちの過去と繋がった気がした」

「生きることは辛いですね」と語る表情や、興奮した体で力強く話してくれたこと、自分の将来・未来・過去・現在を話してくれたこと、様々に受け取ったことをそのままに感じられた気がします。

花泉高校
生憎の雨のなかのスタートでしたが、朝から何人かの手伝いに駆けつけてくれた生徒の皆さん、先生方に元気をもらいながら、体育館に舞台を組みました。
公演が始まる頃には雨もほとんど止み、気持ちのいい幕開けとなりました。
少ない生徒数にもかかわらず、夢中で観ていた皆さんの反応が舞台上にたくさん届けられました。
その皆さんと舞台上の僕たちとで見えないものの交換が細かく密にある公演でした。



↑朝の搬入・後片付けに参加してくれた皆さん、ありがとうございました。
宮古高校
2年前の震災で延期となった公演でしたが、今年、創立90周年の行事として2年越しの公演です。

↑開演前の皆さん熱気溢れる体育館さながら、芝居が始まり皆さんのそのままの熱気を感じながら舞台が進んで行きました。
皆さんの反応が前に最前列から後方まで反応が伝わって行く感じや、後方からもぐっと迫る皆さんの空気を感じました。特に最後の詩を語るところの皆さんの舞台に迫る感じは何とも言えない交錯する場だったと思います
。
カーテンコールも音楽が止まり、幕が閉まってからも鳴り止まぬ拍手と、立ち上がって拍手する生徒の皆さんもありました。
2時間という時間の枠とは少し違った凝縮された時間と空間でした。


女川高校
公演前日、宿泊場所となった“トレーラーハウス”で教頭先生をはじめ6人の先生方と劇団員を交えた交流会が開かれました。




↑女川高校の生徒と石巻市の大沼製菓が共同で作った“たまげ大福だっちゃ”や、手作りの料理と、美味しい魚、心遣いがこもった箸袋に囲まれながら和やかに、また爆笑に包まれた時間となりました。
今回の公演は女川高校が女川中学校・地元の一般の方を招き、今年度で廃校になる最後の芸術鑑賞として、また地域の方との交流のための様々な想いが交錯する公演となりました。

↑開演前の客席の様子。
緊張や戸惑いを感じながらの客席が徐々に舞台に入り込みながら、ゆっくり近づきあう感じが面白い舞台でした。
最後の詩を静かに聞く皆さんが印象的でした。

↑上演後はたくさんの先生方が私たちの控室に挨拶に来てくださいました。
今週は2年前の3月末に訪れた地での公演となり、私なりに新たに感じた『肝っ玉おっ母とその子供たち~あとから生まれてくる人たちに』でした。芸術の力、人が生きる逞しさ、弱さ、何より人が関わり本当の意味で繋がる、それは手段や方法ではなく、あくまで“ひと”だということです。
言葉にしなくとも、感じ合えるからこそ、観た者、演じた者の中にまた生きることについて、人間について思考するのではないでしょうか。
文:田中悟