風のBLOG

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2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第7週目

2017-11-11 13:39:32 | 全国巡回公演

トップの写真は、佐賀農業高校の食品科学科の生徒たちから頂いたクッキーです!ありがとうございました!

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第7週目の公演は、

11月 6日(月)大分県 大分中学校・高校
    7日(火)福岡県 九州国際大学付属高校
    8日(水)長崎県 長崎東中学校・高校
    9日(木)長崎県 海星中学校・高校
   10日(金)佐賀県 佐賀農業高校


大分県から始まり佐賀県へと、北部九州を巡る1週間でした。

大分中学校・高校
iichikoグランシアタでの公演でした。
開場時間になると元気な声とともに生徒が続々と入ってきて、楽屋でスタンバイしている私たちにも芝居を楽しみにしている熱が伝わってきました。
開演前、担当の先生のあいさつで「演劇はテレビやドラマと違ってどこを見てもいいんです。いろいろなところを見て、セリフを聞いてそして何かを感じて帰ってほしいです。」と仰っていました。
その言葉通り、幕が開けると自分たちの思い思いの感覚で笑ったり、時にはシンとしたりと、多くのことを感じながら芝居を観ているなと舞台の上にから感じました。









終演後、ご担当の先生と色紙を挟んで記念撮影を行いました。ありがとうございます。

九州国際大学付属高校
この公演は一年生のみの観劇でした。
開演前、体育館に集合した生徒たちがピタッと私語をやめ、開演を待っている姿がすごく印象的でした。
芝居が始まると開演前の緊張感も持ちながら、でも笑いたいところは笑ったりと、生徒たちの中でジャンヌ・ダルクの物語を作りながら舞台に集中していました。
カーテンコールで代表の生徒あいさつにも芝居を観終わった後の高揚を感じました。そして花束を二本もいただきました、ありがとうございます!
撤去作業にはアスリートコースの生徒たちが手伝ってくれました。撤去作業を手伝ってくれた生徒の表情はとても生き生きしていて、公演と片付けを通して何かを発見している姿がありました。









長崎東中学校・高校
この公演は前回の「星の王子さま」以来16年ぶりの公演です。
体育館が2階ということで、前日に荷物の運び入れを行いました。



当日の朝バスケットボール部の生徒たちが、残りの運び入れを手伝ってくれました。
本番、始めは笑いがあったりと盛り上がっていましたが、話が進むにつれてだんだんと緊張感を感じる張り詰めた雰囲気に変わっていきました。ジャンヌ・ダルクのストーリーの中に、何か真剣に掴もうとするものがあったのではないでしょうか。
撤去作業にも、バスケットボール部、野球部、の生徒たちの力強いお手伝いがありました。私たちが想定していた時間よりも早く終わったのも、パワー溢れる生徒たちのおかげです。








海星中学高・高校
オランダ坂を登った先にあるこの学校は、体育館が校内の坂を下ったところにあります。
私たちが前日準備のため学校に向かうと、30人くらいの生徒が待っていてくれて、荷物の運び入れを手伝ってくれました。
荷物を運んでいる生徒から「明日の公演絶対成功させましょう!」と声をかけてもらい、より一層本番への期待が膨らみました。



本番は午前と午後の2ステージ行われました。
午前の部は高校生のみの観劇でした。
受けたものを素直にリアクションとして出してくれる生徒たちで、舞台の上の役者もそれに呼応していました。ジャンヌ・ダルクという舞台空間を2時間という短い時間、一緒に作ってくれていました。
午後の部は高校生と中学生の観劇でした。
高校と中学というまた普段と違った人が集まった中、高校生・中学生関係なく笑ったり、共有したりと、客席からはじっくりと自分たちの感覚で芝居を噛みしめている様子が印象的でした。カーテンコールでは花束を9本もいただきました、ありがとうございます!


終演後すぐ、舞台裏を覗きに来てくれた生徒たち。

ジャンヌ・ダルク役の高階に、放送部の生徒のインタビューがありました。
片付けには60人以上の生徒さんが集まってくれて、役者やスタッフに声をかけ質問や感想を話しながら手伝ってくれていました。










佐賀農業高校
この学校は97年の「ヘレン・ケラー」以来、20年ぶりの公演でした。
開演前の校長先生のあいさつで「演劇には1+1のように答えはありません。感受性の若いうちにいろいろなことを感じてほしい。」仰っていたように、本番中はじっくりと何かを受け取るように観ていました。そのことはカーテンコールでしてくれた、生徒会長さんの「最初は面白く、舞台が進むにつれてのめりこんでいきました。」というお礼の言葉からもジャンヌ・ダルクの世界を想像しながら見てくれていたのだと感じました。
終演後にはジャンヌ・ダルクと生徒会の生徒との座談会も開かれました。
撤去作業にもハンドボール部、バスケットボール部、農業クラブの生徒たちが手伝ってくれました。









九州巡回公演「ジャンヌダルク―ジャンヌと炎」も折り返しを迎えました。1校1校の出会いを大切にし、その場で出会える若い観客たちと何が生み出せるのか、楽しみを胸に後半の公演に向かっていきます。

石岡 和総(シャルル7世)