touch班9周目に突入です。
7月12日【兵庫県】県名女子学院中学校・高等学校
7月13日【高知県】高知国際中学校・高知南中学校
7月14日【島根県】島根県立松江北高校
7月15日【大阪府】大阪府立今宮高校
7月12日 賢明女子学院中学校・高等学校
ロビーでは手指の消毒と体温測定を行い、開演時間になり続々とみなさん入場。

入場して一番に「ゾンビ出てきそう!」と話す子や、早々に着席しタブレットでtouchのパンフレットを観ながら実際の舞台と見比べ、友達と話している姿が見られ、皆さんのワクワクが伝わってきました。
放送部の生徒さんによる舞台袖からのアナウンスにより進行開始。

先生の挨拶では、「このコロナ禍という状況で、保護者の方々と一緒に観劇することは、出来ませんでしたがその分ゆったりとリラックスして見てください。この演目はコロナ感染症の影響が広がる前に決まりました。しかし、人と距離を取らざるを得ない中で、人と人との心の距離も離れているのではないか、自分とは違う意見を排除してしまっていないかと、今の状況下だからこそ、そのことを考えるいいきっかけにこの演劇がなると思います。それだけではなく、久々の演劇という人も多くいると思うので、楽しんでください。」との言葉をいただきました。
開演し、前の方からは、楽しそうな笑い声が聞こえ、役者の一つ一つの動きに反応してくれているようでした。その笑い声が全体に広がり、先生の言葉通りリラックスした観劇になりました。


カーテンコールでは、中学校の生徒会長さんが花束渡してくれ、高校の生徒会長さんが挨拶をしてくれました。
「このような状況下で無意識に他の人の意見を受け入れられなかったり、排除しようとしてしまうけど、その中で、力になってくるのは人と人との繋がりだと今回の劇で感じました。人に寄り添うことは簡単ではないけど、ハロルドのようにそっと寄り添うことが大切だと思った」
と感想をいただきました。
バックステージでは、中学高校の演劇部の生徒さんが参加してくれ、窓のセットに触れたりスカートのまま窓を越えようとしている子もいました。その後、座談会を行い、座長の柳瀬に質問したり、バラシの様子を見ていました。

7月13日 高知国際中学校、高知南中学校
文化庁の事業、「子どものための文化芸術鑑賞・体験支援事業」による公演でした。
会場30分前に一度先生と生徒さんが客席に入場してしまうハプニングがあり、少し早めに開場しました。
コロナ対策としてフェイスシールドを前列一列目と二列目に配布しました。舞台スタッフの保角が付け方を説明しながら、先生方や生徒さんに渡していました。
公演中、大きな笑いが起きたりと活気も持ちつつ、真剣なところはビシッとした雰囲気で、両校お互いに支え合い引っ張り合いながら、客席から舞台を支えてくれていました。
カーテンコールでは生徒代表が
「孤児として暮らしているトリートとフィリップに、かつて孤児であったハロルドが孤児としての立場から成長させ導いていく姿に感動しました。何かに取り組む際、成長し続けようと思いました。」
と感想を述べてくれました。
終演後はバックステージが行われました。去年度、『星の王子さま』のバリアフリー公演を見てくれた生徒もいて、その際に星巡りのセットに入ったようにクローゼットの中にも入り楽しんでいました。テレビや流しのセットでは役者と同じように、テレビをつける仕草、蛇口をひねる仕草をしそれに合わせて音が鳴るとはしゃいでいる姿が印象的でした。
7月14日 島根県立松江北高校
開演前、学校の式典で夏の大会に向けての壮行会と文化祭のテーマ発表が行われ、賑やかなムードで開演されました。

大きな拍手で開演を迎えてくれ、本番は式典の賑やかなムードから引き締まり、集中して見る姿が見られました。
カーテンコールでは、生徒会長さんが
「本当に深い話で、本質を汲み取るのが難しかった。色々考えさせられた。人と人との関わり方を考えさせられ、劇中では、ハロルドが来たことで二人の環境がどんどんと変わっていき、人を変えるのは環境であり、その環境を作るのも人だと感じた。人と人とのつながりが大切だと思った。」と話してくれた。
その後、バラシの間、生徒会長さんがハロルド役の柳瀬と、カーテンコールでは言葉にできなかった色々な感じたこと・考えたことを話している姿が見られた。

7月15日 大阪府立今宮高校
モニターによる字幕付き公演。学年行事としての公演のため二年生とその保護者での観劇でした。
和やかな雰囲気で進行開始。
先生の挨拶では、
「この芸術鑑賞行事にみんなで集えたこと遅刻もなくみんなで揃って迎えられたことを本当に嬉しく感じています。劇団の方も来られてよかったです。劇団の方から、自由にリラックスして見てくださいと何度も話していただきました。大変なことが日々ありますが今日の劇をみんながリラックスして見れることが大切だと思います。」
との言葉をいただきました。
開演中はその言葉通りそれぞれが集中し見ている様子でした。

カーテンコールで、
「自由に感じてほしいということが今日のテーマでした。トリート、フィリップ、ハロルドがそれぞれ持つ痛み、みなさんそれぞれに重なる部分・感じる部分があったと思います。それを大切にしてほしいと思いました。」
と先生から言葉をいただきました。
バックステージは希望者のみでしたが、多くの生徒さんがステージまで来てくれ、地図を持って帰る子、役者と話す子、友達に手をひかれながら2階のセットを見に行き一緒に楽しんでいる子など様々な姿が見られました。その中に、4年前の中学生の時、風の『ヘレン・ケラー』を観劇したという生徒さんもいて、四年前も今回も舞台のセット、小道具に触れられて楽しい。前回は、バラシが思い出に残っていると話してくれました。



色々な出会いがあり、嬉しい風との再会があり9週目が終わりました。