11月7日(火) 【広島】大門高校
11月8日(水) 【岡山】瀬戸高校
11月9日(木) 【大阪】昇陽高校
11月10日(金) 【静岡】静清高校
いよいよ2023年『Touch〜孤独から愛へ』秋旅ツアー最終週です。
大門高校
大門高校は、3年に一度の芸術鑑賞会を実施しており、音楽、古典、そして演劇の鑑賞をローテーションして行っています。今回は演劇ということで『Touch』の公演を実施してくださいました。今回の芸術鑑賞会は、4年ぶりに保護者の方や学校協議会の方々も一緒に鑑賞できる機会ということで劇団員一同も嬉しいです。
開演前に教頭先生が、劇団と『Touch』の概要を説明してくださいました。その中で、「演劇というのはなまもので、テレビや動画と違って一緒に作れる。」「みなさんがリラックスして、風の皆さんと共に舞台を作り上げられることを願っています」とご挨拶いただき、開演しました。
コロナのこともあり、声を大にして笑うことが制限されてきたこともありました。なかなか舞台と客席との対話が難しい中、『Touch』という演目で、隣りの子と小さな声で話したり、それぞれの形で見て、その反応を届けてくれる。劇団員だけでは得られない幸福を気づかせてくれるのは、この場にいる生徒さんたちやそれを見守る先生方だと感じました。
終演後にはバックステージツアーがありました。生徒の皆さんも先生方も、興味津々で舞台装置をみてくれていました。
演劇部の皆さんとハロルド役の柳瀬太一とで座談会を行い、座談会の終盤でトラックに積み込む様子も見に来てくれました。その時の演劇部の生徒さんが、「私たちもがんばろうね。」と抱き合う姿に、公演できてよかったと心の底から感じました。
本当にそれぞれの形で大門高校の生徒さんや先生方、保護者の皆さん、学校協議会の方々、今回の『Touch』を一緒に作れたことを劇団員一同嬉しく思います。本当に素敵な公演をありがとうございました。
瀬戸高校
今回公演する瀬戸高校、実は訪れるのは二回目で前回公演したのは1988年!
約35年ぶりで、今回ハロルド役をした柳瀬太一は二回目の瀬戸高校の舞台でした。
司会は書道部の生徒さんがしてくれました。開演前、生徒の皆さんが体育館に入りきってから少し時間が空いたこともあり、司会の生徒さんも緊張してた様子でしたが、その後堂々と司会を務める彼女の姿を見て、今回の公演も楽しいものになると思えました。ありがとうございます。
終演後、カーテンコールで生徒会長さんの素敵な言葉と素敵な花束を頂きました。
公演が終わり、舞台の撤収作業のときに、生徒さんたちがお手伝いに来てくれました。
一緒に旅に来てほしいくらい手際よくお手伝いをしていただき、作業の時間がいつもより2倍速かったです!
心強いお手伝いと、今日の公演のことをみんなで語りながら一緒に作業できた時間がとても楽しかったです。
ありがとうございました。さらに言うと、最後、道具を積み込んだ11tトラックを出すのに苦戦してしまい、最後まで見守ってくれた生徒さんたち、誘導までお手伝いしてくださった先生方、季節の変わり目できびしい寒さの中でしたが、本当にありがとうございました!
昇陽高校
昇陽高校では、2007年に『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』を上演したことがあり、約16年ぶりの公演でした。
生徒さんの誘導で皆さんが入場していました。
入場してくる生徒さんたちに挨拶をすると、元気に答えてくれたのが印象的でした。
司会の先生の「僕がやいのやいの言ったところでなので、はい拍手~!」とさすが大阪だなと思ってしまうくらいの勢いで開演しました。
これまでになかったくらい、開演時の拍手が長くて、舞台袖で思わず「すごいね!」と言ってしまいました。
それとは裏腹に、登場人物のトリートがかんしゃくを起こす、フィリップがトリートから離れた瞬間、ハロルドとトリートとフィリップのやり取り、ハロルドが死んだとき、いろいろなシーンで会場全体が前のめりになって一人一人が自分のなかの鏡で、それぞれに自分と照らし合わせながら見ている姿を見て、一番後ろの席で見ていた私も、ぐっとくるものがありました。『Touch』の演目を見つめる生徒さんやそれを見守る先生方がいる空間に、はっと気づかされた瞬間と、見方を変える、リフレーミング。それがどれだけ簡単で大事なことか。気づかされました。
皆さんが見てる姿に、心打たれました。本当にありがとう。また一緒に公演をできることを願ってます。
最後に、数年前から昇陽高校と風の関りを築いて尽力してくださった先生方、本当にありがとうございました。
静清高校
今回が初めての公演でした。今まで芸術鑑賞行事とはあまり縁がなかったと聞きました。今回の公演が一つのきっかけとなる公演になってくれたらと思います。
会場前、約1時間以上前から生徒会長さんと担当の先生が仕込み終わりの段階から劇場に来て下さいました。
生徒会長さんはほかの生徒さん方に舞台の案内ができるくらい、開演前に舞台裏見学をしてくれました。
最後のあいさつのこともあって、かなり緊張してたようで、お昼も食べずに舞台の小道具から大道具まで細部まで見てくれていました。
今日は雨でした。会場にカッパ姿で雨に前髪をぬらされて向かっていく子たちが、驚くほど元気に挨拶をしてくれました。
いざ開演。
本番中、私は生徒さんたちが座っている座席の後方で見ていました。皆さんが最初の先生の話にもあったように、リラックスして自由に見てくれているのが、とてもうれしかったです。隣の子と話しながら、楽しんでみてくれていたと感じます。
二幕になって、ハロルドが死んでしまうシーンで友達にくすくすと笑われながらも、男泣きしていた生徒さんがいました。思わず、私ももらい泣きしてしまいました。友達からしたら、意外な一面だったかもしれない、友達と、今日見たtouchの余韻や、感想を心から話してほしいと思いました。感動しました。本当にありがとう。
カーテンコール時、生徒会長さんの挨拶。音響の不具合でマイクが使えなくてほんとにごめんなさい。それでも、私が感動したのは、生徒会長さんが考えてきた原稿を見ずに、その場で感じたことを言ってくれて、それがまた、本当にかっこよかったです。
素敵な感想と意思をありがとう。また、気が向いた時でいい、『Touch~孤独から愛へ』を静清高校のみんなで見たこと、話して、思い出の一つになってたらいいなと思います。自分が自由になれた瞬間を忘れないで。直感も大事なものです。今回の公演が様々な気付きのきっかけになってたらいいなと思います。
私たち、子供だった大人が気づけないことを、見えないものを、若い君たちが教えてくれる。
その感性を、人と比べず、なだらかにしないで。些細な感情も特別なものだと思って。
長かったようで短かった2ヶ月、一校一校が私たちにとっても大切な思い出になるような旅でした。これから私たちは、「ヘレン・ケラー」、「星の王子さま」それぞれの旅に分かれます。年末また全員で顔を合わせるのが楽しみです!
文:スタッフ 髙階のどか
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