ジャンヌ・ダルクのツアーが始まって5週目を迎え、このツアーも後半戦に入りました。
なんと今週から新たなメンバーがツアーに参加します。
『Touch〜孤独から愛へ』のツアーを走り切ったメンバーと、これから始まる『星の王子さま』向けて歩み始めるメンバーが交代する、新たなジャンヌ・ダルク九州ツアーが始まりました。
11月11日(月)門川高等学校
11月13日(水)南小国中学校&小国中学校&小国高等学校
11月14日(木)折尾愛真中学校・高等学校
門川高校
この学校は風の公演を過去に4回目となりました。
前回はコロナの中で延期をしましたが、ご担当の先生の熱い想いから作品を変えてヘレン・ケラーを行いました。
今回のジャンヌ・ダルクでは、体育館での公演で前日の搬入作業からお手伝いをして頂き、明日の生徒がどんな表情で観劇するのかに胸を躍らせておられました。
開場に入ってくる生徒の皆さんは、体育館の舞台装置を見ながら驚きと戸惑いが入り混じりながら開演を待つ姿が印象的でした。
公演の準備から舞台解体作業が終わるまで、ご担当の先生だけでなく、様々な先生方が劇団員と一緒になって生徒の皆さんに向けてどんなことが出来るのかを考えて動いて頂きました。
南小国中学校・小国中学校・小国高校
小国高校の体育館にて近隣の中学校2校と共に3校の合同での鑑賞でした。
朝、学校に到着した時には、高校の先生と中学校の先生がすでに体育館の前で待っていてくれました。
風の公演を何度も行っている小国高校の体育館は、木造のとても温もりのある体育館です。
仕込み作業中に、劇団員の栗山の同級生の方が、差し入れを持って来てくださるサプライズもありました。
中学校はバスで体育館まで来ていたので、早めの開場時間を利用して舞台裏見学が始まり、小国高校の皆さんにもその流れで見学をしてもらいました。
本番は中学校と高校の合同鑑賞の独特な空気感を感じました。
中学生の子どもらしさ、高校生の鋭い視線、それを交換する様に無邪気さと批評的な視線が全体を包み込む、お互いの呼吸を感じ合う客席でした。
舞台撤去は小国高校の皆さんにお手伝いをしてもらいながら、劇団員との交流を深めていました。
折尾愛真中学校・高校
今回の公演で7回目を迎える折尾愛真高校。
1000名を超える客席に、会場の北九州芸術劇場は一階席から三階席まで埋め尽くす、圧倒的な客席はとても楽しそうな声に包まれながら私たちの想像以上の盛り上がりを発揮してくれていました。
舞台の進行と共に張り詰める空気や、笑いながらリラックスする姿など変幻自在な鑑賞から、自分たちならではの観劇スタイルを作り上げていました。
ジャンヌ・ダルクのツアーが後半戦をむかえ、メンバーチェンジもありましたが、このツアーの盛り上がりは客席や各学校の先生方の熱い姿に支えられながらより熱く進んで行きました。
どの学校の感想を聞いていても、そこには一人ひとりの胸の中に灯る炎を感じられます。
日常の自身の姿から「こうありたい」や「こうじゃない」など、日々の中で探し求めている“いまここで自分が生きている”というまなざしを感じます。
裁判シーンでの緊張感は、目の前のジャンヌに共感するだけでなくとても批評的に見つめている。
この時代にあって、様々な不自由を経験してきたのが目の前にいる客席です。
いま一人ひとりが声を上げている姿、声を上げようともがく姿を垣間見て、その姿に私たちはに感化され、背中を押され次の公演地に向かっています。
生徒の皆さんに向けられた熱い先生方の視線、無邪気に俳優と話す姿、一つひとつの経験を胸に後半の出会に向けて走り続けます。
文:宮廷道化役 白石圭司
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます