ふと読み返したくなる絵本は人生の宝ものだ。いくつになっても心の中で深く息づいている。葉っぱのフレディは生老病死や輪廻転生のような難解な死生観をさらっと語る。命は永遠に生きているから、死は恐れることではないよ。単なる自然の変化なのだからと。死ぬって、たったそれだけのこと。
先日、検査を受けた生活習慣病健診結果が届いた。悪玉LDLコレステロールが高い値なので精密検査を受けてくださいというお達しだった。おまけにピロリ菌感染胃炎の疑いとか。
悪玉LDLコレステロールがこれ以上高くならないように食生活の改善や日常的な運動量について改善をしないといけないとは思うけど、それ以上のこと、薬で抑えるとかいった治療は拒絶するつもりなので精密検査はまったく無意味に思えるし、ピロリ菌なんて僕が育った時代は学校の飲料貯水槽でピロリ菌を飼っていたようなものだったし、それでもこの歳まで生きながらえたのだから、ピロリ菌感染胃炎の検査や治療なんて、正直、今更ですかと開き直りたくなる。
僕は自然体で、葉っぱのフレディの自然観で生活をしていこうと自問自答した。そんなことに気を止める気配もなく僕の膝の上でハンナはうたた寝をしている夜。