金曜日の夜、ハンナを連れて秘密基地に行った。いつものことながら岡山市内から車で20分ほどのところなのに、田園が広がり、周りには人家の灯りが少なくてひっそりと佇んでいて、田舎に来たというセカンドハウスライフのスイッチが入る。部屋に入るとハンナはドッグランに来たかのようにはしゃいで駆けずり回る。
冷凍食品でつまみを作り、山形の佐藤佐治右衛門の純米吟醸「やまと桜」の封を切る。ひとり酒だけど、旨い。ちびりちびりやりながらギターを奏でる。古いフォークソングを歌っているそばで、ハンナは気持ちよさそうに居眠り始めた。