三俣山荘の診療所を久しぶりに訪ねた。U先生が登ってこられていたらお会いできるかもと期待しながら戸を開けると、迎えてくれた若い学生がU先生はいらっしゃいますよとの返事。
U先生とお会いするのは何年ぶりのことだろうか。山の会の例会に参加された時以来かも。
昭和39年、岡山大学医学部により開設されたこの診療所は、現在も岡山大学と香川大学医学部共同で立派に維持運営されている。三俣山荘はアルプスの奥深いところにあるので、医師や看護師や学生のボランティアスタッフにとって当番をこなすのは決して楽なことではないはず。
空荷か軽量であれば新穂高から一日で三俣山荘まで辿り着くことは可能だけど、それにしても相当なアルバイト(運動量)を強いられる。
半世紀の間、昔の佇まいのまま、三俣山荘診療所が維持運営されていることに驚くし、岡山の誇りでもあり、携わるスタッフの人たちに改めて頭の下がる思いがした。