スポーツジムに行くたびにバイクをこぎながら読み進めていた小説「還るべき場所」をようやく読み終えた。ジムでのトレーニングをサボるばかりしていたので、読み終えるまで時間がかかりすぎたけど、面白かった。笹本稜平さんの本は好きだ。この小説は長編なので、どうかなあという杞憂もあった。しかしテンポのいい話の展開で読みごたえのある内容だった。
特に作家自身、本格的な高所登山、アルパインクライミングをした経験がないと到底書けないと思われる内容が多かったので、さすがは笹本稜平さんだなあと感心させられた。数少ない実力の備わった山岳小説家であることは間違いない。
ストーリーも凝っていて、少しも読み飽きることはなかった。次はどのような彼の作品を読もうか。