夜9時過ぎ、東京の姉から電話が入る。年賀状の宛名を書いている最中だった。話好きの姉の話題は去年の同窓会の話題から孫の状況まで縦横無尽に話は展開するので、僕はただ相槌を打つばかり。時々は僕のことを聞かれるので、生半可に相槌だけというわけにもいかない。姉がまだまだ心身ともに元気いっぱいだということはよくわかった。
どれだけの時間、電話をしただろうか。相槌打つのも少し疲れてきた頃に、ようやく話が途切れ、良いお年をと挨拶を交わして電話が切れた。
ほとんどどこからも電話が入らない生活をしているので、久しぶりに長い、なが〜い、電話をした、というか電話に付き合った。