佐藤愛子さんの『九十歳。何がめでたい』(小学館)を読み終えた。小気味のいいエッセー集で、読後感も爽快だった。
90歳過ぎて、これくらいずけずけと遠慮なく自分の考えを言って毎日暮らせるんだったら、歳を重ねて老いるのも悪くはないなあと思う。このヤケクソのような開き直り、怖いものがない気楽さに憧れてしまう。
「長生きするということは、全く面倒くさいことだ」「かくなる上は、さからわず怒らず嘆かず、なりゆきに任せるしかないようで。」
そうだ。文中にあったこの言葉。諦観、飄々とした自然体がいい。いただきだ。
今朝はホッケのみりん干しを焼いて朝食にした。明朝も焼き魚にしようかなあ。