北海道大地震による大規模停電はまだ完全復旧していない。まだ北海道全体の3分の1程度の電力供給だとか。被災者を含む道民の多くは電気を絶たれた生活を強いられる深刻な状況が続いている。
緊急停止した火力発電所を再稼働させるために必要とされる所内動力用電力は今のところ水力発電による電力に負うしかないみたいだから、水力発電所からの電力供給を待っている状況なのだろうか。それにしても危機管理が甘かったとしか言いようがない。
いくら経験したことのない大地震だったとはいえ、このような火力発電所の連鎖停電を想定したシミュレーションをしてこなかったのだろうか。火力発電所の再稼働について、そのシミュレーションに基づいて迅速な復旧のための対策を何ら講じてこなかったのだろうか。もたもたしている復旧の様子を見ていると、危機管理の抜本的な見直しの必要性を感じるし、これまでこのような甘い危機管理で電力事業をおこなってきたことが不思議でならない。