先週末、Amazon Prime Video で日本映画を2本観た。
『東京家族』と『ぼけますから、よろしくお願いします。』だ。
『東京家族』は小津安二郎監督の不朽の名作『東京物語』をリメイクした映画だった。山田洋次監督らしい丁寧な作りの感慨深い映画だった。主人公の家族の故郷は『東京物語』では尾道の設定だったけど、『東京家族』では大崎上島に変更されていた。
母、吉行和子さんと次男昌次のフィアンセ役の蒼井優さんの演技が特によかったなあ。
もう一つの『ぼけますから、よろしくお願いします。』はテレビディレクターの信友直子さんが監督となり、呉市に暮らす年老いた両親を記録したドキュメンタリー映画だった。
信友監督自身の乳がん闘病の映像も入れながら、次第にボケていく母親との関わりを生々しく記録に留めた感動的な映像だった。家族の姿を飾らずに晒け出す信友監督の勇気と家族の理解と信頼に拍手を送りたい気持ちになった。
日本映画には僕の知らない良質な映画がまだまだたくさんありそうだ。野山歩きや読書、音楽鑑賞に加えて、外出自粛中の過ごし方の一つに日本映画発掘を加えてもいいなあ。