新年おめでとうございます。今年も山部が始まりました。
今日元旦未明に、都内を出発して山梨の本栖湖畔の竜ヶ岳に向かった。私は寒そうなのでスキーウェアを着込んで行った。
車で行くことにはしていたが、タイヤのことなど考えていなかったのだが、大みそかから元旦にかけては、全国的に大荒れで関東でも山沿いは雪かもという予報に、富士河口湖町のサイトを見たら、スタッドレスタイヤやチェーンが必要とあり、ドライブに詳しい方も用意したほうがよいだろうとのこと。それで、タイヤやチェーンなど、車を出してくださる方は東西奔走。そしたら、ちょうどスタッドレスタイヤが不要という方がいて、サイズもあったらしく、年末の最終日にタイヤ交換に。
最後の最後まで、予定が確定しなかったが、天気予報も少し変わったのか、山梨は晴れになっていた。
私の方は、どうも竜ヶ岳に行くことになりそうだということで、アイゼンを買いに走ったり、大みそかのおせち料理の準備の間に靴合わせをしたり、ばたばたと準備。寒そうな予報は変わっていなかったし、昨年はマイナス10度だったというブログを読んでいたので、防寒着はどうしようかと悩んだり。
とにかく、持てそうな防寒着を全部持って行った。お餅を焼いてくれるという方もいらしたので、おかずも用意。結構な重量になってしまった。ザックが小さすぎる!
中央高速は空いていたが、パトカーがたくさん待機していた。日の出走行という暴走族などの集団暴走に備えているらしかった。日の出前は混雑するから、皆早めに行くのかしら?
そうそう写真には撮らなかったが、富士急ハイランドのイルミネーションがすごくきれいだった。帰りに見たら目立たないタワーも立派に見えた。
本栖湖キャンプ場の駐車場に入ると、暗くてよく見えないが、そこここに車が停まっていて、テントなども設営されていた。バスも停まっていた。
本栖湖キャンプ場のサイトを見なかったので、キャンプ場の様子がよくわからない。進んでいくと管理事務所が見えて、そのそばに停めることができた。
向かい側には透明のテントがあって、中が丸見えというのも珍しかった。
暗闇の中をヘッドライトをつけて、トイレを探した。ところどころに、トイレの矢印と竜ヶ岳登山口の方向指示板があって、すぐに見つかった。誰もいなかったので、少々不安だったが、すぐに数人の方が見えた。手洗いの水は凍りついて使えない。
戻ってみると車の皆は仮眠中。私も寝ようとするが、なかなか寝られず、寝たかどうかよくわからなかった。
4時半ごろ出発の準備をして出かける。団体の人たちも多い。ぞろぞろとコテージなどの間の道を行く。標識に従って人についていくと右の広い道に出てすぐに左側に登り口があった。階段上のジグザグ道をヘッドライトの列を作って登りだす。まるでお盆の富士山状態だね、と言いながら登る。
既にコテージの間の道も雪がうっすら積もっていて、階段上の登山道も凍り付いていた。
登るほどに雪が増えてきたので、途中でアイゼンをつける。初めてのアイゼンで、うまく装着ができず、あきらめる人もいた。軽アイゼンの人、6本爪の人など、いろいろだが、まあ、皆何とか歩けた。
途中から樹間に三日月と金星が見え始め、間もなく富士山のシルエットが白み始めた空を背景に浮かび上がり、その上に金星と月が見えた。
東屋のあるところに出た。この辺からの日の出もなかなか良いらしく、大きなカメラを構えた人たちが待機していたが、この寒さで1時間以上もじっとしていたら寒くて凍えそうだったので、上に登ることにした。うっすら見える山容に点々とヘッドライトの列が続き、あんなところまで登るのかしら?と不安になる。結構きついのぼりで、慣れないアイゼンのせいもあるのか、足も痛くなってきた。
一度下って、登り返す。ジグザグに登ると富士山の周りの空が赤みを帯びてきて、反対側の山々が赤く染まっていく。
頂上が近くなってくると、木々の間に反対側の秩父や、八ヶ岳、南アルプスの山々の雪がピンクに染まる。そのころになると日の出を見ずに頂上の方から下りてくる人もいた。よっぽど込み合っているのかしら?
さらに登ると笹原の丘になり、大勢の人々が待機していて、テントもたくさん。もうだいぶ明るい。
風こそ強くなかったのだが、じっとしているとテントの人がうらやましいほど寒い。私は持参したダウンの中着を着込み、観戦用の長着を羽織った。お腹に小物入れをつけていたので、お腹ポッコリのまるで妊婦さん状態。でも寒いよりはましかと思ってそのままだるま状態で日の出を待った。
富士山頂でちらっと光が見えたところで、あれっ、電池切れ?慌てて電池を取り出して、手で温めてから、挿入しなおしたら、何とか写せるようになったが、今度は手が凍えて動きにくくなった。そうこうするうちに頂上の光がはっきりしてきて、どんどん太陽が上がってきた。
ついにダイヤモンド富士を見ることができた。素晴らしい快晴ですっかり日が上がりきるとあたりは日の光が満ちて、暖かさを感じた。
私たちは寒い山頂でお雑煮を食べることにして、テーブルが空くのを待って、陣取る。半分は別のグループが占拠した。女性グループの彼らは熱湯を沸かしてカップラーメンを食べていた。(続く)