5月の連休から遭難されていた親子の方がご遺体で見つかったとの報道があった。一縷の望みももう2週間を経過したころから、冷たい雨も降ったりしていたし、無理だろうなとは思っていたが、捜索は続けられていたようで、残念な結果ではあるが、見つかって家に帰れることになってほっとした。ご冥福をお祈りいたします。
ヤマレコで、山のベテランの方が、捜索の一助になればと松平山に登って、捜索隊が行かない方面を探したという記事もあって、そういう方もいらっしゃるのだと、思ったものだが、結構険しい山の様で、ベテランでないとかえって迷惑になるだろう。
別の登山家?のブログで、遭難者の救助の経験を書いている記事があって読んだが、滑落した場所が分っていても、その場所を携帯で連絡していても、ヘリコプターから見つけるのは至難の業のようだった。木の生い茂る中を見つけてもらうのは、本当に難しいのだそうだ。
今回は残雪が多くて、踏み抜いたりした可能性もあるらしいし、ご自分たちが道を間違えているとは思っていなかった可能性もあるわけだが、もし道が分からなくなってしまったときには、元来た道を戻ること、尾根の方に登ることが鉄則だそうだ。
沢の方が開けているし、水もあると思って降りてしまうと、たいてい滝があったり崖があったりして、危険なのだそうだ。そして見つかりにくいのだそうだ。
とにかく、コンパスと地図は必須とのこと。私も読図の本を読んだけれど、実際にはなかなかコンパスと地図を使って実証することができない。というかやろうとしない。私たちが行くようなポピュラーな山は標識も完備していて、たいていは地図を見ないで行けてしまうからだ。
たまに、あれっ!ここ変では?という時もあるが、そういう時は元に戻って、赤いリボンや岩に付いたペンキとか、木の標識などがないかどうか、皆で探して、正解のルートを見つけるだけで済んでいる。
道に迷ってしまったら、そういうものが見つからなくなるから、コンパスと地図(2万5千分の1の国土地理院の地図)が必要になるようだ。しばらくは私もそういう地図を買い求めて、大きなビニールの入れ物に入れてぶら下げたが、重くて邪魔になるので、つい置いてくるようになってしまった。部分的にはネットで取り出すこともできるし、それだとコンパスを当てるのに必要な斜線も書かれているから便利だ。以前は緯度か経度の修正だか何だかで斜線を引く必要があると本で読んだものだ。それも面倒でやらないまま持参していたから、読図にずれが生じたことだろう。
また万一の遭難に備えて、ある程度の雨具とか上着とかマッチとか、できれば目立つ上着くらいは持っていた方がよさそう。ヘッドランプも予備を持った方が良いそうだ。いざ使おうとしたら壊れていたとか落として壊したということもあるらしい。
もちろんツエルトなども持った方が良いとは聞くが、いろいろ入れるとどんどん重くなるしね。