
「画家は機械を超越する」
これは、瀬戸内市立美術館で開催されている特別展「驚愕の超写実展」のポスターの表現である。
重ねるまなざし その先の現実(リアル)の見出しで次の文章の説明があった。
「今、世界でもリアリズムが盛んな国は日本とスペインだと言われています。この度は、日本を代表する写実絵画専門美術館であるホキ美術館から38点
スペインを代表する写実絵画・彫刻専門美術館のヨーロッパ近代美術館から19点、合わせて57点の写実絵画を展示することになりました。現実よりも
リアルな、写実の神髄に触れてください。」
友人のH氏とこの説明に惹かれて瀬戸内美術館を訪れた。千葉市のあるホキ美術館は、保木将夫氏が2010年に創設した写実絵画専門の美術館である。
恥ずかしながら、私は写実絵画というジャンルに初めて触れた。まさに、驚愕という言葉がふさわしいほど、生そのものが描かれているようだ。
カメラで写した人・生物・風景などを超えていると言っても過言ではないと思った。こんなに緻密な作業をどのようにして描いたのか?
驚いた、すごい、表現する言葉がない!
瀬戸内美術館館長の企画力の脱帽だ!
すぐ昼食をする気になれず、ブルーハイウエイ―を走りながら、H氏の特別展の解説を反芻した。
岡大正門近くまで帰ってきた。レストラン「エルグレゴ」に連れて行ってもらった。午後1時を回っているのに、順番待ちのお客さんが並んでいる。
学生さんたちが多い。30席ほどある店内。やっと順番が来た。私たちの後に10人ばかり並んで待っている。
私は、「ミルフィーユカツレツのトマトソース」を注文、ボリュウームもあり美味しかった。これで1000円以下とは!

本当に幸せな一日になった。