
今朝の最低気温はマイナス1度、9時の文化センター展示会場は寒くてガタガタ震えた。やっと暖かくなったころから、来館者が増えてほっとした。
最終日とあって、友人たちが次々と見に来てくださって嬉しかった。
11時過ぎ、以前のA市長さんご一家が、見に来られた。難病と闘いながら、現在も自治問題の研究や原稿書き、趣味の書の制作等積極的に生きておられる。
春秋展を見に来られたのは、ご自分の書作のために何かを吸収しようとご不自由な中来てくださったのだと思う。
ここで、わがドジぶりがまた判明したのだ。二曲屏風の字と解釈票の字が違っていたのだ。「趣」の字が「諏」になっていた。
パソコンの転換ミスだが、気が付かずそのまま貼り付けていた。それをじっと見ていた前市長さんに指摘されたのだ。
ホントに穴があったら入りたい思いになった。以前にもよく指摘されたことがあったが、緻密な頭脳は衰えるどころかより冴えておられた。恥ずかしい事よ!



最終日だから、最後までおり、後片付けをしなければならないのだが、「ちひろ」の連続講座と重なり、講座を優先させてもらった。
ちひろのご長男で、東京芸大教授の後、横浜美術大学教授であり作家の松本 猛氏の第4回目の講座だ。
終戦後、空襲で焼け出された後信州松本に疎開していた、ちひろは、そこで共産党講演会に出合い、戦争への見方や社会の考え方に気付き、人民新聞記者に。
多くの芸術家たちの影響を受けながら、丸木位里・俊夫妻との深い交流や、宮沢賢治への心酔、稲庭桂子との出会いで絵本作家に目覚めていく。
時代の中で、活動をしていくちひろの生き様を戦後の事件に重ね合わせてお話しされ、引き込まれるように聞いた。
次回は、松本善明との結婚までのお話になるが、楽しみである。