![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/f9/f03968d197f53552e62fd51073d9020e.jpg)
昨日の大ドジを何とか頭から締め出したい思いに駆られて、今必要でもないのに大買い物して映画を見た。
買い物中は忘れて、映画を見ている時も忘れて、帰宅したら財布が空になっていて、散財が重くのしかかってきた。どうしようもないボケ症状だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/cf/80b07e7d044c4e29bfb8a44a40ea315c.jpg)
3時間の映画、シネマクレールで、「異端の鳥」 ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である独り暮らしの老婆が病死し、
その上火事になり何もかも失くした少年は一人旅に出る。行く先々で、少年を異物のように見下す人間たちの酷い仕打ちに合う。
戦火の中で、人間の邪悪さと悪意にさらされながら生きぬく。
「邪悪を射抜く少年のまなざしに、魂を奪われ、ただ立ち尽くすしかない」これは、作家小川洋子氏の言葉である。私も言葉をなくして見入った。
原作は、ポーランドの作家イエジ―・コシンスキが1965年に発表した「ペインテェッド・ハート」。世界的なベストセラーになったが、本国では
発禁の書だったのが映画化されたとのこと。
見ていて、戦争は人間をここまで醜悪にしてしまうのかと、背筋が凍る思いだったが、3時間息する暇もないほど緊張してみた。
私のドジなんていかほどでもないかと自分で自分を慰めた。