はい。『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』公開に先駆けて、我が大梵林映画祭も便乗しちゃうよ!
『チャンドニー~』の主演俳優であるアクシャイ・クマールのあまり知られていない出演作(アクション映画限定)である『KHILADIYON KA KHILADI』(闘士の中の闘士・96)を今回は紹介しちゃいましょう。
犯罪組織の女ボス・マヤは非合法の闇プロレスを開催する裏社会の大物で、その力は警察にまでも及んでいる。犯罪の実態を探ろうと潜入捜査をしていたアジャイはその正体を見破られ姿を消してしまう。彼の弟であるアクシャイは兄の消息を探るためマヤに闇プロレスのファイターとして雇われるフリをして接近する。
しかし敵対する犯罪組織のほうも怪力無双の大型選手を用心棒にしてマヤの組織を潰そうと企んでいた。果たしてアクシャイは兄を救い出し、目の前の敵を倒すことができるのであろうか…?
まだ若いアクシャイの魅力満載の作品…とはいい難く、この作品はインド映画界の大女優・レカーの主演作品なのでした。HIMAGINE電影房的には『Krrish』のリディック・ローシャンの母役の女優さんと言えば判るでしょうか?
とにかくすごい美人!この映画当時40代だというのに果敢にセミヌードまで見せたり、登場するたびに違う衣装・エクステで現れたりと魅力全開フルパワーです。さすがこの当時(かどうかは不明)アクシャイと噂になってただけはあります。熟女パワー?
アクシャイがちょっと喰われ気味になってきたな。
でもアクションに関しては大満足でした。まだまだ香港経由ハリウッド直輸入のワイヤー技術がなかったころの作品なので格闘シーンに無理がなくすんなりと入り込むことができる。ヴァンダム的開脚からの推手や中国人用心棒から掠め取ったヌンチャクを振り回したりとやりたい放題。だからこの作品、香港映画の影響下というよりかは(ジャッキー映画の影響は少なからずあるけども)欧米マーシャルアーツ・アクション映画の影響のほうが濃いように感じる。
この作品には以外な人物が登場していた。何とあのWWEのスーパースター、ジ・“デッドマン”アンダーテイカーが悪役で出演、アクシャイとバトルを演じていたのだった…と大々的に言いたかったのだが、この記事を書く前にネットで再調査したら“アンダーテイカー”には変わりないが本名・マーク・キャラウェイの方ではなく、94年ごろに偽アンダーテイカーとして本家と抗争していたブライアン・リー(ハリス)であるということが判明した。
しかし映画開巻早々に行われる闇プロレス場面で闘っているのは本物のアンダーテイカー(マーク・キャラウェイ)ではないかという気はする。ま、どっちみち“アンダーテイカー”はWWEの登録商標なので誰がやっても同じなんですがね。
ちなみに対戦相手はクラッシュこと故ブライアン・アダムス(元新日本留学生)でした。インド映画で知っている顔を見ると不意をつかれたような、ちょっと新鮮な気はします。