こないだ紹介した『The Sancutuary』と並んで、「09年末・観たかったタイ映画」の一つである『Suay Samurai(英題:The Vanquisher)』(09)がようやくウチに届いたので早速観賞してみた。
元・CIAの女特殊工作員、クンジャーがテロ組織壊滅の任務遂行中、上官・クレアの裏切りに会い桟橋に仕掛けられた爆弾の餌食になってしまう。そして2年後、奇跡的に生きていたクンジャーは爆破テロの横行するバンコックに舞い戻ってきた。彼女は、襲い掛かるテロ組織やかつての剣術の恩師率いる暗殺集団に立ち向かい、すべての悪の首謀者であるクレアに復讐を挑む…!
タイ映画で、女性アクションと聞くと真っ先に『チョコレート・ファイター』や『レイジング・フェニックス』並みの格闘アクションを連想してしまうが(特に最近)、本作では特殊効果+カメラワークで見せるハリウッド大作アクション映画風のイメージで、「痛そう」とか「ヤバそう」とかということは無く、アニメやゲーム感覚で「お~、凄ぇ!」と目の前に映し出されるド迫力画面を楽しめばよいのである。
主役のクンジャーを演じたソーピター・シーバーンチューンは『チョコレート・ファイター』のジージャ・ヤーニンのような格闘技経験は皆無なので「本物」の動きを期待するのはチョイ酷だが、それでも彼女の演技力と振り付けのおかげでそれなりにカッコいいキャラクターになっている。格闘アクション映画に必要なのは格闘技経験だけでなく、相手を睨み付ける目力や闘いと闘いの間に見せる決めポーズの美しさ・格好良さなのだな、と改めて思った次第。
ただ、これだけではインパクトに欠けると思ったのか、劇中にはもう一人正義の女戦士が登場する。クンジャーの元同僚で現在はタイ警察の特殊部隊長・シリン役のケーサリン・エークタワットクンである。彼女は正真正銘のテコンドー高手であり、あのパンナー師匠の監督作『7人のマッハ!』にも出演しているのでご記憶の方もいられよう。本作でも忍者姿の暗殺集団(このキャラクターの元ネタって『GIジョー』だよね、きっと)相手に得意の蹴りや肘&膝のムエタイ・ムーブ、はたまた主役のソーピター同様に日本刀を振り回しての大チャンバラまで披露してくれるサービス振り!アクション比率の高さといい、劇中ではどちらのアクション(またはインパクト)が勝っていたかは一目瞭然であろう。
いろいろなシチュエーションで行われる爆破シーンなどはすべてCGで処理されているので何かしら「軽い」印象は否めないが、予算面などの関係なので仕方なかろう。監督の思い通りのカット割りにしたければ爆薬を使用しての発破では限界があるのでこれからはこういう撮り方が増えてくると思う。もはや役者はブルーバックの前で演技するのが当たり前の時代になってきたんだなぁ。視覚効果(照明・カメラワーク・特殊技術)で驚かせるか、本物の迫力(命を張ったスタントやオープンセットを使ったスペクタクル)で驚かせるかは監督の力量次第ってことですね、結局。
●まるで次回作が作られそうなエンディング。続編は作られるのか…?!
●暗殺者役でタイ在住の日本人女優・斎藤華乃が出演。いきなり登場するネイティブな日本語にちょっと不意打ち気味でした。
元・CIAの女特殊工作員、クンジャーがテロ組織壊滅の任務遂行中、上官・クレアの裏切りに会い桟橋に仕掛けられた爆弾の餌食になってしまう。そして2年後、奇跡的に生きていたクンジャーは爆破テロの横行するバンコックに舞い戻ってきた。彼女は、襲い掛かるテロ組織やかつての剣術の恩師率いる暗殺集団に立ち向かい、すべての悪の首謀者であるクレアに復讐を挑む…!
タイ映画で、女性アクションと聞くと真っ先に『チョコレート・ファイター』や『レイジング・フェニックス』並みの格闘アクションを連想してしまうが(特に最近)、本作では特殊効果+カメラワークで見せるハリウッド大作アクション映画風のイメージで、「痛そう」とか「ヤバそう」とかということは無く、アニメやゲーム感覚で「お~、凄ぇ!」と目の前に映し出されるド迫力画面を楽しめばよいのである。
主役のクンジャーを演じたソーピター・シーバーンチューンは『チョコレート・ファイター』のジージャ・ヤーニンのような格闘技経験は皆無なので「本物」の動きを期待するのはチョイ酷だが、それでも彼女の演技力と振り付けのおかげでそれなりにカッコいいキャラクターになっている。格闘アクション映画に必要なのは格闘技経験だけでなく、相手を睨み付ける目力や闘いと闘いの間に見せる決めポーズの美しさ・格好良さなのだな、と改めて思った次第。
ただ、これだけではインパクトに欠けると思ったのか、劇中にはもう一人正義の女戦士が登場する。クンジャーの元同僚で現在はタイ警察の特殊部隊長・シリン役のケーサリン・エークタワットクンである。彼女は正真正銘のテコンドー高手であり、あのパンナー師匠の監督作『7人のマッハ!』にも出演しているのでご記憶の方もいられよう。本作でも忍者姿の暗殺集団(このキャラクターの元ネタって『GIジョー』だよね、きっと)相手に得意の蹴りや肘&膝のムエタイ・ムーブ、はたまた主役のソーピター同様に日本刀を振り回しての大チャンバラまで披露してくれるサービス振り!アクション比率の高さといい、劇中ではどちらのアクション(またはインパクト)が勝っていたかは一目瞭然であろう。
いろいろなシチュエーションで行われる爆破シーンなどはすべてCGで処理されているので何かしら「軽い」印象は否めないが、予算面などの関係なので仕方なかろう。監督の思い通りのカット割りにしたければ爆薬を使用しての発破では限界があるのでこれからはこういう撮り方が増えてくると思う。もはや役者はブルーバックの前で演技するのが当たり前の時代になってきたんだなぁ。視覚効果(照明・カメラワーク・特殊技術)で驚かせるか、本物の迫力(命を張ったスタントやオープンセットを使ったスペクタクル)で驚かせるかは監督の力量次第ってことですね、結局。
●まるで次回作が作られそうなエンディング。続編は作られるのか…?!
●暗殺者役でタイ在住の日本人女優・斎藤華乃が出演。いきなり登場するネイティブな日本語にちょっと不意打ち気味でした。
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