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対決!古の勇者vs未来からの暗殺者 『ホン・ギルドンのターミネーター』

2013年08月25日 | 韓国映画
 本日は東映まんがまつりの《ダイナミック・プロ対決シリーズ》に匹敵するキワモノ映画をご紹介。その名も『ホン・ギルドンのターミネーター』(1993)だ。片や朝鮮王朝のスーパーヒーロー、もう片方は説明不要の未来の殺人アンドロイド。それが現代韓国で対決してしまうというワケのわからなさが、ゲテモノ好きのツボを刺激すること間違いなし。それが面白いかどうかは個人的判断によりますが……

 ホン・ギルドンの末裔である冴えない少年が、ギャング団によって博物館から盗まれた古文書を偶然手にしてしまった所、何かの拍子で本の中から封印されていた本家ホン・ギルドンが出現する。古文書の不備で武功を失い、自分の時代へ戻れなくなったギルドンは、少年一家と現代韓国で生活をすることになる。一方で未来から、歴史を変えるために派遣されたアンドロイドが、少年の友だちである少女・ソヨンを執拗につけ狙う。ギルドン、ギャング団、ターミネーターによる三つ巴の戦いの結果は如何に……?

           

          

 この映画は《過去》のホン・ギルドンと《未来》のターミネーターが時空を超えて現代(1993年の韓国)で対決する、という一発ネタだけで作られており、観客が年少者限定の児童映画というジャンルと相まって、細かい説明は一切なし(言葉がわからないのもあるけれど)。見たままの印象としては古文書からドーンってホン・ギルドンが現れて、雷と共に未来からターミネーターがやってきて、特に深い意味もなく女の子がターゲットになっていて、最後にギルドンがターミネーターと闘う……という感じだ。うん、これだったら子供にだってわかるワイ。

 ただ、ラストのアクションが(ギルドンのワイヤーアクション)が何だか雑で、もうちょっとカット割りを考えるとか方法があっただろうに、と思わずにはいられなかった。せっかく合成処理で光線技出せるのにもったいない!あとこれも大事なことなんだけど、光線ビシバシの対決シーンでギルドンとターミネーターが、同じフレームに収まるカットがないんですよ。パワーを無くして普通の人になってしまったギルトンとの絡みはいっぱいあったのに……いくら上映時間が1時間に満たなくてもこれはないでしょ?せっかく博物館から古文書を盗み出したギャング団だって、ギルドンとターミネーターの強さを見せるためだけの存在になってしまって情けない。あ、これは韓国児童映画の定石通りなんだけれども。

          

          


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