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『熊猫大侠』を観る

2010年02月06日 | 中華圏映画

 今回の紹介作品は『熊猫大侠』(09)です。動画共有サイトにアップされていた予告編を観て面白そうだったので、速攻で注文しました。


 舞台は南宋時代、都で開催されるイベントの為に遠く四川より大熊猫(パンダ)を運送する命を受けたのは、飛刀以外はからっきし駄目で冴えない風貌の鏢客・王老吉。そんな彼(とパンダ)を行く先々で待ち受けるのは、別人と間違えて結婚を強引に迫る女山賊やパンダの肉を食えば最強の侠客になれると信じている男、それにパンダ護送を利用して宋の大将軍に接近し暗殺を狙うモンゴルの刺客二人組など様々。果たして王老吉は無事にその任務を果たすことができるのか…?

              

 いやぁ~、これはマジで傑作でした。導演の王岳倫は感覚がとても洗練されていて「えっ、中国のコメディ?」と二の足を踏むお方でもすんなりこの映画の世界に入っていけるような画作りをしています。CGの使い方も効果的だし、言葉は判らなくても見た目おかしな輩たちがトンチンカンなことをするので笑えるし、そして味付け的にホロッとさせるような“泣き”の演出があったりして、まだこれが監督二作目という王導演の只者ではない才能を感じます。かつてはこの手の作品は香港が製作していたんですが…今や中国語映画の才能たちは大陸に移っちゃったんですね。

              
              

 この映画で目についたのは2人の女優さん。一人は主人公を結婚相手と勘違いいて追い掛け回す女山賊・金蓮役の阿朶。彼女はこの作品ではお色気&バカ演技担当ですごい変顔を見せるかと思うと、恋に恥らう(笑)乙女チックな演技をしてみせたりとなかなか。彼女、本職は歌手で露出度の高い衣装で人気なんだとか。あぁ、だから劇中でもそういう衣装を着てたのね。
 もう一人は女武官・阿好役の家佳。武官らしい気の強さと女らしい可愛い所を併せ持つこれまた“ツンデレ系”キャラ。阿朶と比べて正統派中華美人顔なので私は彼女のほうに一票あげたいと思います。古装もいいですけどイマ風の衣装も似合うと思いますよ、彼女。

              
              
●上が阿朶、下が家佳。どちらも美人顔ですが映画のせいで…

 他にも中国で活躍する日本人俳優・矢野浩二の奇天烈なキャラクターぶり(彼のコメントによれば志村けんをモチーフにしたとの事)など見所満載の『熊猫大侠』。願わくば日本語字幕、贅沢を言えば日本語吹替版でぜひ観てみたい!

              
●左が矢野浩二氏。衣装のせいか周星馳的


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