日々雑感

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中国の軍備増強:

2011年05月16日 | Weblog
2011年平成23年

中国の軍備増強:          11/03/11

中国は、古代、秦や漢の時代から東アジアの盟主として君臨していた。偉大な思想家をたくさん排出したし、彼らが唱えた中華思想の上にあぐらをかき、対外的には、文化思想の先進国であった。

だから、日本も、西暦57年に、奴隷を皇帝にささげたり、
朝貢をしたり常に中国を一段上の国として崇めていた。対等外交した聖徳太子は例外であろう。太子が送った国書「日出づる処の天子書を日没する処の天子に致す。、、、」を見た随の陽帝は「無礼者めが、こういう外交文書を今後決して俺の目にかけるな」と怒ったそうな。どんなことを言っても古代中世は中国が東アジアの盟主。室町時代に至っても中国本社に対して足利義満が日本支店長の立場をとっている。長年に亘り、中国は、東アジアの先進国として周辺国に多大の影響をもたらした。東アジア諸国は中国の影響を受けて、中国文化圏の中に取り込まれていた。

世界が帝国主義時代に入ると、中国は、西欧諸国に分割支配される。いわゆる中国分割による植民地支配である。これは偏に、中国が大国としての軍備を持たなかったからである。思想や文明よりも、武力つまり、軍事力の大きさが結局列強によって、領土が分割支配を受けたと、いう歴史的事実となって現れた。
従属的な関係を持った日本は明治維新を遂げて軍備増強をして、西洋の列強と肩を並べ、中国侵略の一端をになった。日中の15年戦争がこれに当たる・。

やがて日本は太平洋戦争にまけて軍備は解体され、丸腰になった。そして悲惨な戦争体験から平和憲法をもち、再び戦争を起こさないと言う方向を目指して今日まで歩いてきた。世界がいわゆる正義による支配が定着して武力を背景とした
支配が通用しなくなる時代ならともかくも、日本の平和主義、非軍備、丸腰政策は今の世界情勢の中で、果たして時代の要請に叶っているのだろうか。時代を100年先取りしていると言われれば、そうかも知れないが。現段階では、なんか不安を感じる。

中国は毛沢東をリーダーとして共産主義革命によって国を一つにまとめ社会主義体制を取りながら、資本主義の要素も取り入れ、今日の経済成長を遂げてきた。その経済発展ぶりは眠れる獅子が立ち上がり、力強く活動する姿に似ている。
ほんの10年ほどの間に我が国を抜いて国民総生産は世界第2位と成り、このままの成長を続ければアメリカさえも追い抜くだろうと予測されている。

その実力は尖閣諸島問題で見せつけられた。強引なまでの中国のやり方に対しては、日本外交は余りにも稚拙であり、かたや、中国は無法とも言える強引なやり方で、日本を抑え込んだ。中国が強気になる背景は、強大な軍事力にある。それは暗黙の内に大きな脅しになる。

日本憲法に、示された平和主義や平和憲法も良い。がしかし、日本が、自国の平和と安全を無法国家によって破壊されないという保証は一体どこにあるのか、
国民の生命財産安全を守るために、対等に渡り合えるような軍備。すなわち核保有をすべきだ。という石原都知事の主張も、現在の世界情勢を眺めると、頷ける現実論である。タカ派の暴論として片つけるける訳にはいかない。
アメリカが、日本と密約を交わして、日本領土内に、核を持ち込むのは、現実の現理から来る応分の対応である。

早い話が、どんな正論や筋論で価値観や論点のポイントのそれを正しても、事態は何の解決もみない。ピカドン1発で、日本は壊滅させられるのだ。そういう事態になって、平和憲法が、どれほど役に立つだろうか。
日本は、単一の民族国家として、経済力は言うに及ばず、技術力では他国には決して劣らない。それを維持しようと思えば、日本は現実に即応できる力を持っていなくてはならない。少なくとも今回の中国やロシアや北朝鮮のような嫌がらせや脅しに屈し無いだけの力を持っていなければどうしても脅しに対して弱腰になる。

中国は軍備増強によって、ひとり、中国共産党だけではなく、過去に植民地支配を受けた屈辱をうけた反省から、現実論として、軍備増強で、国威発揚の実態を世界に示したい、と考えるのは当然である。そして、こう言う考えは、屈辱を味わった中国歴史の中でも、現実論として国民に対しては、ひときわ説得力を持っている。だから、軍備については、国是として、絶対にゆずれない方針であることは間違いなさそうだ。

もし私が中国人であるならば、1800年代から1900年代にかけて、味わった屈辱、中国分割 を肝に銘じて、近代兵器を駆使出来る軍備増強するのは当然のことだ。それによって、国民や国家を守る。ということが現実的に可能になるからである。
誤解を招かないためにも、核兵器は、人類に不幸をもたらしことは、じゅうぶん承知してはいるが、核の後ろ盾を持たない限り、中国やロシアや北朝鮮の難題には、立ち向かうことは出来ない。そう言う現実がある事言いたいのだ