日々雑感

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経済・科学技術への信仰

2012年03月08日 | Weblog
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経済至上主義や科学技術信仰が過ぎたことだけはまちがいない。それはこの度の大震災で証明された。
経済至上主義は日本国民に幸福をもたらすと固く信じていた。世界第二の経済大国になって、我々はどれほど幸せになっただろうか。住みにくい社会を作って、殺人事件は毎日にのように起こり、道徳心は地に落ちた。
大震災の人々の対応で世界から称賛を受けたが、日本人の僕から見れば、あれは日本人の特性では無くて、東北人の我慢強さが、それまで培った東北魂が称賛されたのであって、日本人全体に対する評価ではないと僕は考えている。
年収が200万円以下の人が1000万人も居て、その人達の暮らしぶりを想像するだけでも、良い時代だとは思えない。加えて3万人以上が自殺するなんて、どこがいい国なんだ?一部の人は良い思いをしたかも知れないが、物質の豊かさと引き替えに、それまで培った日本人魂を失った。物欲に振り回されて、常に心は落ち着かず、飢餓感だけが残って居るでは無いか。
一方では、何でも科学的と言えば、それが万能であるかのように錯覚して、今から見れば嘘っぱちの安全神話に載せられていた。それは科学と科学者を信じた為に生じた悪弊だった。原子力安全委員会に携わる学者があれほどお粗末だとは思わなかった。彼らは科学者と言うより科学という名をかたって国民を騙した連中だ。しかも責任をとって切腹しか。誰一人として責任をとってないじゃないか。これじゃ国民を騙した大犯罪者だと言われても仕方が無い。

他にもある。保安院はストレステストさえ合格すれば原発再開はOKだ、めいたこという。しかしこれにはクレームが付いた。原子力安全委員会の会長自らがこれで安心というわけにはいかないと断言した。国民の安全を守る側にいるはずの保安院が、ストレステストの結果が大丈夫だから再開の有りだと宣伝したが、実態はこれで安全が保証されたのか。大嘘っぱちだ。
さも安全であるかのように言うても、国民はそうですかと言えるわけが無いじゃ無いか。そういう感覚がわからない。要はその担当者だと言うだけで、その実安全の中味が判っていない。だから糞の役にも立たないとこき下ろされるのだ。