日々雑感

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原発をどうするべきか

2012年03月15日 | Weblog

原発をどうするべきか。 7,959位 / 1,694,555ブログ中

について考えてみた。
素人は原発の安全性について正確には分からない。事故を知って、素人なりに考えて見ても基礎知識も正確な現状も分からないから、専門家の言い分に耳を傾けざるを得ない。ところが今回の事故で、専門家や政府の言うことが、いかにお粗末か。これじゃ素人の直感の方がまだましのなのではないか。そんな思いがしてならない。
とはいうものの最終的には専門委員会や政府の言うことが信じられるかどうかと刃を突きつけられる。過去の安全基準がいい加減、たとえば津波の規模や電源喪失については素人でも不信を抱くようなことが、事故が起こってみて分かった。
安全を確保するはずの保安院も机上の論理に終始し実務が分かっていない。このあたりはアメリカの専門委員とは大きな違いがある。実態において実務者の東電より劣っていたようだから保安院・政府の言うことなど耳を貸す気になれない。

原発の退場論では日本原子力学会長の田中教授のいい分には納得できない。彼は言う多重防護によって安全は確保できる。従って原子力は人類が扱える技術である。絶対の安全はない。原子力は必要な技術だ。
彼は多重防護や安全性確保がされたときに以上のことがいえるというのだろうが、現実にはそれが出来なかったから大事故が起こった。
しかし僕は考える。原子力をコントロール出来るのは先の話で、現段階ではコントロール出来ていない。彼の意見は先走ってはいないか。

今回の事故では国も東電も安全を重大には考えなかった側面がある。つまり安全神話の信者だったのだ。国は自ら調査検証する能力なく東電の言いなりだった。それが現実だ。今後は安全基準は見直されて再構築されることが問題になるだろうが、本当に再構築されたら安全な物になるのだろうか。どんなことにも絶対の安全はないというのなら、僕は政府はまた事故を起こす可能性がある。ドイツでは政府は出来ないと判断したから原子力発電ををやめることにした。安全が絶対確保されるという意味から言うと、原発から撤退する事に限る。代替エネルギーへの転換だ。これを急ぐ方が賢明である。
専門学者が絶対の安全はないと断言しているのだから。答えは明白だ。