■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 経営者候補者に一生の友となりえる出会いの場「中小企業大学校東京校」 3816-5107
経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。
【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。
また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。
■ 経営者候補者に一生の友となりえる出会いの場「中小企業大学校東京校」 3816-5107
日本政策金融公庫の調査によると、中小企業で後継者が決まっており後継者本人も承諾している「決定企業」は10.5%にとどまるという。5年前の調査で 12.5%だったのがさらに減少した。一方で「廃業予定企業」は57.4%(5年前は 52.6%)にものぼる。衝撃的な結果で、事業承継問題に真剣に取り組まなければ、 近い将来、日本の中小企業は大幅に減少する危機に見舞われている。今や、わが 子が会社を継ぐのは珍しい時代になっている。
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中小企業大学校東京校には、国の機関が実施する後継者を育成する専門コース 「経営後継者研修」がある。中小企業の後継候補となっている若者が10か月間 全日制で学ぶという全国でも珍しい育成方法を採る。学内には寮もあり、寝起きを 共にしながら、経営についてみっちりと学んでいく。研修生には担当講師が付き、 マンツーマンに近いかたちで経営者としての心構えを習得していく。
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10か月間学んだ研修生は、研修の成果を披露するゼミナール論文発表と、終講式が 開催されます。研修生が、自分が、これから経営を担う会社について、課題に 基づく改善点などを披露します。どれも力のこもった力作がそろうといいます。発表会には、 研修生を送り出した企業の社長さんやゼミナール担当講師も参加します。 社長は研修に送り出したわが子の成長に目を細めるほどの成長です。「現実の経営は この通りにはいかない」というメッセージが送られることもあります。
入学時の研修生の中には、企業経営者になれるかどうか不安な人もいます。親である 社長から言われて来ただけ、という人もいるでしょう。後継者の卵という同じ立場の人間が互いに学びあい、刺激を受けあうのです。そのなかで、後継候補としての覚悟が築かれていきます。10か月で経営者としての 自覚を持ち、見違えるように変身するのだそうです。
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「経営者は孤独だ」とは、よく聞く言葉です。厳しい経営判断を誰にも相談 できずに決断しなければならないこともあります。だからこそ、同じ立場の経営者の 友人が大切なのです。
最終的には自分で決断するとしても、その過程の悩みを聞き、適切なアドバイスを得られるようになっていれば心強いです。経営に求められる知識だけでなく、いざという時に語り合える友を得られることが最大の収穫かも知れません。家業を継ぐ決断をする若者が減っている時代だあるからこそ、会社を成長に導く役割を担える経営者が 一人でも多く育って欲しいです。
出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成