年齢がほどほどになると、カラオケ
で歌う曲も演歌主体になるように、
TVドラマや映画の趣向も変わり、
時代劇を見ていると落ち着くのは、
仕方のないことかも知れません。
「最近ジジくさくなったね」といわれて(汗)
「仕方がないだろうサ・・藤沢周平も好きだし池正もいいし・・」
と答えながらも(マダマダ若いのじゃ~と心の底では・・)
「やっぱジジイになったのかぁ~ナ」と自問自答する今日
この頃ですが・・・。
さて織田裕二主演の「椿三十郎」ですが、誰もが知っている
「黒澤明監督」のリメイク版です。
黒澤作品では、「七人の侍」「用心棒」に並ぶ名作(時代劇では)
ですが、天下の三船敏郎演じる椿三十郎と、敵役の仲代達也(室戸
半兵衛役)は出来が良い作品だっただけに比較は難しいです。
今回の三十郎の織田裕二と半兵衛役の豊川悦司は、前作からみて
「マダマダかなぁ~」という感じ・・。重みがないんだよね~。
脇役にはそうそうたるキャスト(小林捻侍、西岡徳馬、風間杜夫、
藤田まこと。中村玉緒)を配したのは、それなりの理由があったの
でしょう。
ストーリーは、全くといって良いほど黒澤作品と同じ(当たり前だが)
なので、安心をして見れましたが(意味不明かな)、モノクロ作品と
カラーの違いがさほど感じられなかったのは何故でしょう。
森田監督も当然に比較されるので、この作品は作りづらかったの
ではないでしょうかネ。
若侍役で松山ケンイチが出てきますが、この役はたしか田中邦衛が
やったはず。中村玉緒さんの城代家老の奥方と鈴木杏の娘役は
オトボケがいけていますよ。
いずれにせよ「黒澤作品のリメイク版」ですが、二作品をDVDで
同時に見ることをお勧めします。
モノクロ作品では椿の花がまるでカラーのように感じられますよ。