全英オープン2日目での日本勢は、急きょ出場が決まった池田勇太が
初日のワンアンダーから一つ落としてイーブンの19位で決勝出場へ。
期待の他の日本勢は残念ながら予選落ちとなってしまいました。
特に最もマスコミ各社が期待をしていた石川遼は、初日のミスを取り
返せず大荒れの80(par70)を叩き合計14オーバーで予選落ちと
なってしまいました。
それにしても日本では、今年未勝利の有森智恵ちゃんが、3万年に一度
出るかどうかのワンラウンドで、アルバトロスとホールインワンの同時
達成という快挙を果たしたそうです。
これはゴルファーにとっては、「夢のまた夢」の出来事ですが、全英の
遼クンにせめてワン・イーグルくらいのラッキーがあれば・・・。
そう思いましたね~。
運、不運はあるのがゴルフというスポーツですが、前回のメジャー
全米オープンでは出だしで遅れるも最終日に盛り返し何とか30Tに。
でも今年の遼クンは昨年までとは「何かが違う」と感じていましたが、
その何かが素人の私には分からないものの「先を急いでの焦り」が
どうしても見られるような気がしてなりません。
筋力アップも度が過ぎればマイナスに働くのは、プロ野球選手だった
清原も経験したことです。
足腰のパワーアップをはかり、全米OPで勝ったローリィ・マキュロイも
上半身がムキムキかといえばそうではありません。
遼クンはまだ19歳の伸び盛りの若者です。
繊細な神経を引き出さなくてならないゴルフというスポーツでは、
一気に駆け上がろうとしても経験が第一で、それに伴いメンタル面と
技術が付いてくるのではないでしょうか。
20歳でマスターズに勝ちたいという目標はとても良い心掛けですが、
今回の全英ではメンタル面の弱さが、ミスを呼び予選落ちにつながった。
確かに「幸運を持つ若者」であることには違いがないでしょうが、時には
風となり、時には流れに逆らわない木の葉となって、ゆっくりと進むこと
が、いまは最も大切なことではないでしょうか。
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予選落ちした遼クンのコメント。
明らかなミスを減らしていかないと駄目。
自分のスイングが固まってなくて、すぐに崩れてしまう。
こういう難しいコースは自分に足りないところを教えてくれる。
経験は無駄ではない。
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このコメントを聞く限りでは、今回の予選落ちでかなり落ち込んだ
でしょうが、まだまだ期待は出来るようです。
ただ前回の全米OPでも気になったのが、ヨネックスのゼロ番アイアン。
今回解説の羽川豊プロが言っていたように、長尺アイアンでのミスは
命取りになるだけに、先輩プロのアドバイスを素直に聞き入れる「耳」
も持つべきでしょう。
ヨネックスとのスポンサー契約があっても、他のプロが使用していない
だけに気になりますね。
さぁ今日からは、唯一残った池田勇太に期待をしましょう。