9月30日【Game143/87-53-3】
北海道日本ハムファイターズ 3-1 千葉ロッテマリーンズ
【勝】増井(10-3-10)【S】鍵谷(5-3-3)【負】チェン・グァンユウ(1-1-0)
【本塁打】渡邉(1)
11年間にわたり日ハム投手陣の主力投手で活躍し、若手投手陣の良き相談者として、入団以降チームをけん引してきた武田勝投手がついに引退をしました。
本当にご苦労様でした!
シーズンオフには独特のキャラでTVを通じて芸人魂を発揮し、多くのファンのハートを射止めた数少ないパフォーマーでもありましたが、昨年の稲葉篤紀選手と金子誠選手に続いての、日ハム功労者の引退には奇跡の逆転優勝時には嬉し涙の出なかった私も、この日ばかりは妻に遠慮をすることなく涙腺が緩み、ウルウルとしてしまいました。
この日最後のマウンドに先発投手として立った武田勝投手でしたが、ロッテ先頭打者の清田選手を筋書き通り(;^_^A三球三振に打ち取り、無事にマウンドを降りましたが、過去には引退試合でヒットを打たれると例もあったので、良識ある清田選手には「有難う!」の言葉を贈りたいと思います。
気になるのは引退以降の武田勝選手の今後ですが、投手コーチも良いと思いますが、しばらくは話術の巧みさを活かしTV解説者としてファンを楽しませて貰えたらと思います。
TV局は引く手あまただと思いますよ。
すでに優勝が決まったこの日の試合でしたが、二番手で登板をした増井投手は3点を貰った3回にロッテ田村捕手にHRを打たれてしまいますが、後続を抑えて見事に今季10勝10Sを果たしました。
CSでの出番があっても、しっかりと調整をしたなら新たな先発という役目を得て、水を得た魚のように絶好調ですから、この勢いは止まらないでしょう。
たとえSBでもロッテでも一番手は大谷、二番手は有原、三番手は増井で行くような気がしますが、たとえ誰かが一敗を喫することがあっても、高梨、加藤(メンディ)が後に控えていますから、1勝のビハインドがあり戦いの場は地元札幌ドームなので、日ハムの有利は変わらないでしょう。
楽しみが増えましたネ
優勝が決まっていただけに、若手の有望選手を4万人の観衆の前で使えたことは、球団にとっても起用をされた選手にとってもとても有意義だったと思います。
この日の勝ちは勝の引退の花道を飾り、節目の10勝を得た増井投手にとっても価値ある1勝でしたが、今後活躍が期待されている渡邊諒には初ホームランが飛び出し、大野奨太の後を受け継いだ清水優心はトップチームでの初安打を含む2安打を放ちました。
初ホームラン、初安打という節目の一打よりも、満員のホーム球場での拍手と応援は、今後の大きな糧となって生かされることでしょう。
一方、若手投手陣では、4番手に登板したドラ1の上原健太と5番手の石川直也には来季期待をしたいと思います。
ドラフト一位ながら、井口、加藤貴の後塵を拝し今季一軍での登板はなかった上原投手は、コントロールでの難を廃したなら来期以降大いに期待が出来るでしょう。左腕からの150キロにせまるストレートは魅力です。
一方、石川投手は二軍ではそれなりの成績を上げていますから、長身を利しての投球は抑え、先発いずれでも魅力があります。
また9回に登板をした田中豊樹投手は、すっかり舞い上がり鍵谷投手の援護を仰ぎましたが、この選手も順当に育ったなら、来季またはその後の主要投手に成長をすると感じました。
育成で選手を育てるのが日ハムの基本方針ですが、順当にこの日の最終試合に登場できなかった若手にも、多くのダイヤモンドの原石が目白押しなのが日ハムの強さでしょう。数年後には大谷翔平選手もメジャーに羽ばたき、ベテランの田中賢介や飯山裕志、武田久は一軍での活躍時期はそう長くは有りません。
また多分、FA宣言をすると噂をされている陽岱鋼選手も他チームに移籍をする可能性があります。
しかし、いま鎌ヶ谷で頑張っている選手達には未来の扉がいつ開いても不思議ではないのですから、大いに切磋琢磨をして札幌ドームを駆け巡り、常時Aクラスを守る栄光のチームとして輝きを放たなくてはいけないのです。