8月20日【Game107/39-68-0】
北海道日本ハムファイターズ 9-3 埼玉西武ライオンズ
【勝】上原(1勝4敗0S)【負】ファイフ(1勝1敗0S)
【本】(日)レアード29号2ラン(8回・田村)
(西)栗山 8号2ラン(8回・白村)
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〈ようやく一昨年のドラ1投手が、プロ初勝利のスタートをきりました〉
ファンにとって待ちに待った上原健太投手のプロ初勝利の日が訪れました。
同期入団の高梨投手や昨日登板をした井口投手は、すでに昨年新人ながら活躍を
していましたから、遅咲きの初勝利とも言えるでしょう。
この日の上原は見た目では、決して好調ではなかったような気がします。
本来、コントロールに難があり、昨年はファームでもかなり苦労をしていました。
それを修正しつつ今季ようやく一軍にあがっても、自信の無さが投球にあらわれ
肝心なところで失点を重ねていましたが、ようやくここまでたどり着いたのは、
女房役の黒羽根捕手の好リードと「絶対に勝つ!」という本人の強い意思が野球
の神様を後押ししたのかも知れません。
5回には3-0とリードしながらもマメを潰す(?)アクシデントがありながら
続投をして、勝利投手の権利を得て降板をしましたが、5回までの日ハムには拙
攻が目立ちましたね。
チャンスでの外野フライまたはゲッツーがなければ、あと2~3点は取れていた
はずでした。
それでも相手投手のファイフが降板をしてからは、中継ぎの投手陣を打ち崩し、
終わってみれば先発全員安打となる今季初の15安打とは.....。
やる気になれば打てるではないですか。
オマケにはレアードの29号HRも飛び出し、守っては捕手の黒羽根が味方投手陣
を最後まで好リードをして、本人もタイムリーを含む2安打という大活躍をするの
ですから、野球はまさに筋書きのないドラマといえます。
特筆すべきは「この日の大谷翔平」でしょう。
警戒をされながらも3打数3安打(1四球)と全打席が得点に絡む猛打賞で、観衆
の期待に十分に応える活躍は、メジャー各球団のスカウトがわざわざ札幌ドームに
訪れるのは当然でしょうね。
何度もこのブログで書いていますが、果たして来季の大谷はどこのユニフォームを
着ているのでしょう。
連覇を目指しながらも出だしで躓いただけに、いかに打とうと彼自身は今季の成績
には満足をしていないでしょう。
メジャーに移るにしても、せめて15勝20HRの実績を上げてからと、心中に決めて
いたなら来季も日ハムに残留をしてくれるような気がします。
球団からの栗山監督継続依頼発表には、そんな筋書きがあったのかも知れませんね。
仮に大谷残留であれば、監督コーチ陣は現状を貫き打線も優勝を狙えるチーム構成
になるでしょう。
1番 西川遥輝(中)
2番 谷口雄也(左)
3番 近藤健介(一)
4番 大田泰示(右)
5番 大谷翔平(指)
6番 レアード(三)
7番 太田賢吾(二)&松本剛
8番 市川友也(捕)&清水優心
9番 中島卓也(遊)&石井一成
なお中田翔が残留ならやはり4番または5番でしょうか.....。
この布陣であれば、来季は再度優勝を狙えるチームのような気がしますが.........。
問題はやはり投手陣の整備ですね。
8月19日【Game106/38-68-0】
北海道日本ハムファイターズ 0-3 埼玉西武ライオンズ
【勝】多和田(5勝2敗0S)【負】上沢(3勝5敗0S)
【本】山川 10号2ラン(4回・上沢)
6回を被安打4(本塁打1)三振11 四球3 失点・自責点2と好投しながらも
味方の援護が得られず敗戦投手となった上沢くんが哀れでした。
前回登板のSB戦でも7回を1失点の好投をしながらも0-1で敗戦投手に。
また8月5日のオリックス戦も6回3失点の4-3とリードをしながらも、7回に
救援に立った宮西が打たれて苦労は報われていません。
運がないといえばそれまでですが、試合を作りながら骨折り損のくたびれ儲け
という登板が続いています。
思い起こせばかっての左のエースで活躍をした、武田勝投手も好投をしながら
勝に恵まれないということがありました。
最少失点でも味方の援護弾がなければ、勝利投手の喜びが得られないのが野球
ですが、今年の上沢投手は手術明けながら、今季の好投で何かを掴んだような
ので、来季はエースとして好成績をあげる予感がします。
この日は西武の多和田投手に手玉に取られ、散発5安打と手も足も出ない日ハム
打線でしたが、相変わらず2安打と気を吐いたのが大谷翔平選手でした。
9番中島も2安打をしましたが、大谷選手の右中間へのフェンス直撃弾は、あわよく
スタンドインという豪快な一打は、今週で最後の夏休みとなるちびっこファンには
良い贈り物だったでしょう。
来季はメジャー移籍が確実視(?)されている大谷選手は、もしかすると見納めと
なるかも知れないので、その凄さをちびっこファンは残り試合でもしっかりと目に
焼き付けておいて欲しいですね。
今日の試合は今まで勝利のない上原健太投手とスティーブン・ファイフ(1勝0敗)
ですが、相手投手のファイフは今季途中入団の選手なので果たしてどのような試合
展開になるのか予想が付きません。
なんとか上原投手には、初勝利の喜びを本拠地で得て欲しいですね。
先日日ハム球団から「新球場構想」が公表されました。
何となく予想外ともいえる球場構想ですが、まず最初に思ったのはドーム球場では
無いのですね。
冬の訪れが早く春が遅い北海道という場所柄からいうと、屋根付き球場でないのは
多少驚きでした。
また一部外野席は開放型でシートがなければ無料というのは、意外性を持ちます。
ちびっこ連れのファミリーファンは喜ぶでしょう。
ただスタンドでの飲食(弁当)は禁止で物を食べるにはレストランで食事をすると
いうのも発想は面白いですが、真夏の内外野で熱い中ビールを飲みながらの観戦中
果たしてレストランに足を運ぶでしょうか。
試合開始が土日祝日なら試合開始は午後1~2時からですから、その前に食事となるのでしょうが、平日は如何でしょう???
一方、ショッピングモールやホテルを併設との構想もあるようですが、そうなると
球場は利便性の高い場所になるでしょう。
現在は北大、月寒、北広島市が有力候補地となっているようですが、利便性からいう
と北広島はどうしてもJR北海道の協力無くして成り立たないでしょう。
赤字経営でJR北海道の存続が厳しいなか、新駅を作り日ハムだけのために路線を組む
ことが可能かどうかは、かなり無理があるように思います。
ファンの一人としてどこに球場が出来るのかに関してはあまり関心がありませんが、
新球場構想もファンが球場に来なければ絵に描いた餅となるでしょう。
プロ野球ファンは魅力ある常勝チームなら応援に駆け付けるでしょうが、常に最下位
争いをするチームであれば観客は減少するので、常に上位争いをする強豪チームでな
ければならないでしょう。
そう考えると来季以降のチームの戦い方が非常に重要になります。
もしも中田翔が抜けて大谷翔平がメジャーに行き、大野奨太や宮西、増井がFA宣言
をするようなことになれば、いかに育成で若手を育てるとは言っても限界があるで
しょう。
果たして生粋の西川、近藤、谷口がいても先行きは不透明ですし、ここ数年のドラフ
トでの籤運の無さは、日ハムの将来を語っているようにも思えます。
人気選手を指名するのは良いでしょう。
しかし、外れ外れで昨年のように高校生投手を取る羽目になれば......。
その結果が今年の低迷に繋がっていることは間違いないと思いますが。