夕張の破綻 北海道経済の低迷 いずれ訪れる全市町村の財政危機など私の住んでいる北海道には明るい希望は見られないこの頃です。
北海道に住みながら私たちは、どの程度郷土のことを知っているかといえば、以外に知らな過ぎるのかも知れません。
中高生に茅部、椴法華、妹背牛、秩父別、常呂、興部と地名を書いて、すべてが読める人はどの程度でしょう。また成人でもこの地名の場所はどこ?と聞いて分かる人はとても少ないのではないでしょうか。
北海道と言えば農業と漁業、そして観光がイメージ的には定着していて北海道の農業出荷額は1兆563億円(02年)、総漁獲量も1461192t(02年)とダントツの規模を誇り、農業、漁業ともに47都道府県中、圧倒的なトップにあり、農業2位の千葉県(4308億円)とは,2・5倍,漁獲量2位の長崎県(290528t)と5倍近い差をつけています。
馬鈴薯や牛乳,サケ・マスはもちろん,ソバやニンジンなど北海道が全国1位の収穫を上げる農漁業の産物は枚挙にいとまがなく、稲作においても都道府県別では、米の作付面積は全国一(11.7万ha)、水稲収穫量は新潟県に次ぐ第2位(57.9万トン)となっていて「日本の台所」と言えるでしょう。(02で多少古い資料ですが)
一方、観光では知床が世界遺産となって昨年は観光人口も増えているはず。
04年は、1年間で4,420万人が観光で道内を訪れていますが、最近では冬のニセコ、富良野には豪州からのスキー客が急増し、雪を求めて台湾、香港からも数多くの観光客が・・。
でも北海道は不景気なことに変わりがありません。なにもかもがナアナア気質から抜け出していないからです。
道民気質は開拓精神を受け継ぎ、辛抱強く、縛られることが嫌いで自由を好み、大らかな人が多い反面、倹約心に欠け大雑把、頑固一徹という面も持ちます。
元来、道産子はどうも商人タイプではなく馬喰(ばくろう)型のようで、地域に根付いてコツコツと儲けるよりも、一発宝の山を掘り当てて財を築く勝負師的な生き方を好むようです。
だからと言って「不景気」と気質は関係がないといえば、まさにその通りですが「夕張を含めて道民が考えなくてはいけないのは」政治に関して余りにも無関心層が多いこと。
また政治に関しての無駄使いの容認と「親分(知事・市長など首長)と子分(役人)」を余りにも信じ過ぎて任せっぱなしにしてきた我々道民にあるのではないかと思います。
親分が国や道から補助金を貰い住民すべてに分け与えるのなら、借金を背負った方は納得が出来ますが、公共事業や農・漁民に対する補助金は、自分で自分の首を絞めて居ることに気付かないでいた道民の責任でもあります。
今年は暖冬で雪も少ない道内ですが、このような年は天変地異が起きる暗示でもあり、昨年からの地震の多さも気掛かりです。1995年の神戸大地震は亥年にはあたらないものの、この年には地下鉄サリン事件、オウム真理教幹部一斉逮捕などの世を震撼させる事件が起きています。昔から大雪の年は豊作、暖冬は凶作という言い伝えがありますから、今年は夏場の天候にも要注意でしょう。
前北海道知事の時代に「一村一品運動」という地場産業の復興政策がありました。これは大分県の平松知事が、大分県の椎茸などの物産を全国販売ルートにと考えて行ったのが最初だと記憶していますが、いまは一体北海道ではどうなったのでしょう。
いま北海道は、官主導から民主導に完全独立を目指さなくては、団塊の世代は「こんな日本には住めない!!」と日本脱出を図るでしょう。
国の政治が駄目なら、道の政治を、道の政治が駄目なら、現在住んでいる「街」の政治を住民が変えてかなければ「日本沈没」がまさしく起きると私は思います。
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