Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

世界最古の薬局サンタマリア・ノヴェッラ薬局

2012-01-26 08:13:27 | 冬のフィレンツェ旅行

今のサンタマリアノヴェッラ教会以前に礼拝堂があったらしいが、
1200年代にドミニコ会の修道士が今の地にこの教会を作り、
薬草を栽培し薬剤を調合したのが、サンタマリアノヴェッラ薬局の
始まりとか。



この前の広場はサンタマリアノヴェッラ広場といい、すぐ近くの駅はサンタマリア
ノヴェッラ駅といいます。
若干、駅近くの方が猥雑な感じがしないでもない。
この広場の周りは、ホテルに囲まれているのですね。少々広い広場。
広場といえば、イタリア語で広場はPiazza(ピアツァ)といいます。
なんか、Pizzaと似てませんか?丸っぽい広場が多いので形からピザに
なったのかと思いましたが、まったく違いました
建物の住所も、何とか通り、だけではなく、Piazza何なに等の表記がよく見られます。
それほど、広場が多いのですが、フィレンツェの広場は広場というイメージよりも
ずいぶん小さなものが多く、それ広場なーんて感じなので、迷ってしまうことも。

余談ですが、アメリカなどは広場をスクエアと表現する場合が多いですよね。
やはりこれは、都市の生成と深く関係があるのだな~と今更ながらに
気づきましたアメリカは碁盤の目状に街が計画されているので、当然、
広場も四角形。ヨーロッパの都市は教会などを中心に放射線状に広がって
発展しているので、四角とは限らない。ピカデリーサーカスのCircusも
サークルの意味でしょう?なーんて事をイタリアで考えました

話は戻って、サンタマリアノヴェッラ薬局ですが、有名な割にひっそりと分かりにくーく
存在しています。丁度、上の写真で言うと、左に切れて写っているのが、
ホテルでその裏側になるのかないや、駅と広場の間という事
とにかく、あまり明るくない雰囲気の場所にあります。



日本風に表現すると、間口半間というかんじか?だいたいあちらって
日本と違って、派手派手な看板とかないじゃない。恐る恐るドアを開けると・・・

左手には誰やらの古そーな像などもあり、とても薬局には思えません。
中のドアを開けていよいよ売り場ですが、まあ、なんという事でしょう
美術館かよとでも言いたくなるような格調高い雰囲気。
そしていい香り~。

もっと写真を写したつもりで、ないのよね~その他二名のカメラを見てもないのよ。
きっと雰囲気の荘厳さにお登りさんの我々は口をあんぐり開けて、
お店の中を見ていたのだろうな~。
日本語の商品説明もあります。ただね、レジのお姉さんの所で聞かなければ、
商品の値段はわからないのよ。その商品説明の紙も立派。持ち帰りました!
商品のお試しも出来るの。待っている間、せっせと試しました
ビックリしたのがね、先客のお金持ちそうな日本人夫婦がお土産でしょうか?
3種類くらい入った商品のセットを50個も買ってた
ここの商品のお値段、ご存知の方はご存知ですよねどんだけ~と思いました。
きっとこういう方達はフェラガモのワイナリーにでも行って、日本で買えばお高い
ワインをクロネコ海外便で送っているのだわ!と思います
で、私などあまりの建物の雰囲気に負けて入れないプラダの本店などに
ツカツカ入っていって、プラダを着た悪魔にでもなるのだわと思いました



プラダのショウウインドウを覗いただけで、恐れ多くて〜

またまた薬局に話は戻って・・・
お高いといっても日本で買う3分の1近く安いのではあるけれど。

ボディーミルクやリンス等とても匂いも良いで、洗い上がりの髪もしっとり
違います!今までは石鹸しか使ったことがなかったので、お値段の事もあり
あまり買ってこなかったけれど、今度行ったら、もっと買ってこよう。
やっぱり、だてに最古の薬局ではないな。
フィレンツェにはこの他にもメディチ家御用達のお店とか、薬草を使った
古くからある薬局が数件あり、使い比べるのも面白いかも。
お土産でもらった時には、豪勢に使っていたけれど、自分で買うと
ケチケチ使ってます

 

 


カプチィーノを老舗カフェGiLLiで。

2012-01-25 08:32:42 | 冬のフィレンツェ旅行

朝夕のフィレンツェは話すと息が白くなるほどの寒さ。
そんな時はバールやカフェでのカプチーノが体を温めてくれます
この時期はホットチョコレートがあるけれど、フィレンツェのホットチョコレートは
濃いなんてものじゃなくて、そうそう飲めないのよ。とても美味しいのだけれど・・・
庶民的な店、高級店どこもスタンディングなら同一の価格。
エスプレッソが1ユーロでカプチィーノは1.3ユーロ。
ホットチョコレートはやはり高級店はそれなりのお値段。
フィレンツェの老舗カフェといえば1733年創業、レプッブリカ広場に面している
GiLLi(ジッリ)と1872年創業、シニョーリア広場に面しているRivoire(リボワール)
の2店が有名。どちらも老舗だけあって、カメリエーレの動きを見ているだけでも
背筋がシャッキとし、心は優雅な気持ちになる

レプッブリカ広場(共和国広場)のメリーゴーランドとバックはフィレンツェ門かな

 
きっとラテン語で「門」と書いてあるはず

その広場に面しているジッリはもうね、入らずにいられないほど、スイーツが
いっぱい

 っていうわりにスイーツ写ってない・・
ディスプレイがとても素敵これはフィレンツェすべてのお店に言えること。
Rのお蔭で連日通うハメに・・・アイツは地元のスイーツ(クッキーなど)を
食べることが大好きなのだ。

老舗のゴージャスさがタマランバリスタがまた誇りを持ってやってます!
てな感じで、優雅よ~

テラス席や店内のテーブル席はとても素敵アーチの向こうがテーブル席。
もちろん座りません

ここのスイーツもとても美味しかった。チョコレートももちろん美味しい!
私はそんなにチョコに期待していなかったのだけれど(東京でもいろいろな
ショコラティエが増えて、似たりよったりでしょう?丸の内にパリの
ラ・メゾン・デュ・ショコラまであったり、ありすぎる都市に住むという事は
つまらない事でもあります)なので、本場に行っても食指が動かないの
でもね、フィレンツェで開眼した 美味しいチョコってまだ残ってたんだって
どこのお店でも平均が高レベル。スイーツもそうだけれど、フィレンツェは
甘さがどれも控えめなのね。ジョーヒンで、カカオの風味がとても生きている。
下手にミルクをいっぱい入れてごまかさない。
イメージになかったけれど、スイーツ王国じゃ。

おしゃれなショコラティエが増えているんだって!ここのチョコも芸術品。
写真は撮っていない可愛らしいお店がここそこにあります!
こんな高級店でも価格はパリやベルギーなどと比べると、かなーり安い!

庶民的なバールのホットチョコレートは1ユーロチョイのお安さ!でも味は良いです。
エスプレッソの本場、イタリーでもネスプレッソは大人気だった!コロナという
デパートのようなところに売り場があったのだけれど、混んでた~。
カプセルが日本で買う2分の1の価格だったので、買ってきました


日本人ばかりのレストラン!おどろき・・・

2012-01-24 08:14:12 | 冬のフィレンツェ旅行

東京で初の積雪。今朝もまだ雪は残っていました。



いつもならこの景色に小躍りするけれど、まだ本調子ではないのと、
昨日、東大地震研が首都直下を含む、南関東でマグニチュード7が起こる確率は
4年で70%なんていう嫌になっちゃう数字をだしてくるからちょっとショックね。
確率だけで語れるのか?とかは置いといて、まあいつ起きても状況的におかしくは
ないわね~。しかしそんな時にフィレンツェの偉人、ロレンツォ・ディ・メディチの
この詩を胸にイタリア的に生きていこう
「青春はいかばかりか美しき。されどそれははかなく過ぎ行く。楽しからんものは
大いに楽しめ。明日の日はたしかならず」という事で引き続き旅行記・・・

今の世の中、ネットの情報がどれだけの威力かという事をまざまざと実感した。
今回取り上げるワインバー「マンジャ・フォーコ」ご夫婦で経営する
ワインバーというよりはトラットリアという感じ。
そんなにお料理を食べているわけではないので、評価は難しいけれど、
可もなく不可もなくだったのでご紹介を見送ろうとも思ったけれど、
やはり、このお店に私達がいる間は9割がたのお客が日本人だったという
海外で初めての経験をしたので、珍しい例としてやはりご紹介しよう!

今時の旅行者はやはりガイドブックに掲載されているお店ではなく、地元民が
通うお店に行ってみたいと思うのが人情というもの
そうなると、ネットなどで探したりするのだけれど、イタリア旅行者にとって
某イタリア観光サイトは絶大な人気なのだな~と思はざるを得なかった。
だってね、このお店って新し目だから、このサイトの紹介しかないはず・・・
後は、これをコビーして持って行けば10%安くなる・・というお得なお店。
きっと地元民も来るのだろうけれど、日本人の出だしは早いからね~。

まず、入店した時にどうも奥に日本人のグループがいるな~とは思ったけれど、
その後入店してきたのはオール日本人初めてだわ~。
なぜ、このお店にしたかというと、プラハに行った時にタルタルステーキにはまった
お嬢がフィレンツェでもタルタルを食べたいと言い出し、それなら10%オフの
このお店に行こうという事に。

サン・ペディグリノも他のお店より小さいボトルで・・・ワインバーだからか、
トラットリアよりワインのラインナップは少々高いような・・・

パスタも日本のおしゃれなイタリアンで食べているようなお上品なお味で
量も少なめ・・・(日本よりは多いですけど)このパスタには豚の脂の塩漬け
がアクセントで入っておりその脂は今まで食べたことのない甘さ

で、お目当てのタルタルはこの日売り切れだって・・・めげた。
代わりにカルパッチョ。

まあ、これも可もなく不可もない。
子供たちが「こんなに日本人が多いのはガイドブックに載っているんじゃないの?」
というのでぜーったい載っていない!あるサイトだけ!と言っても信じない。
しかしすぐに私の正当性が明らかに

私達のすぐ近くの席に日本人のご婦人がお二人入って来られた。
そうね~、年の頃なら私よりは上。なのでおばさんそれがけっこう面倒な・・
私はあまり気にしていなかったのだけれど、子供たちに言われて注意していると
コミニュケーションに苦労してらっしゃる。なんでもおばちゃまの一人は
日本から持ってきたメニューのコピーらしきものをお店の方に伝えようとして
なかなか上手くいかず、その度に確認するようにお嬢は見つめられるらしい
で、今度はワインの注文で意思の疎通が・・グラスワインにしたいようなのだけれど、
なんでも、ワインは好きじゃないしね~なんて言いながら、今度はお店の方が
困ってこちらを見られるでも、こういう時にどうなのしゃしゃり出たほうがいいの
いや、それは出来ないわ~。
「やっぱりサイトのコピー持っているんだ!ネットって凄いね!」と子供達も
納得がいったよう。
でもね、いくら10%引きでも、お二人ともワインが好きではないのなら、
少なくともワインバーにはなさらないほうが・・・
二人でグラスワインを一つ頼まれて、「なんか、多過ぎるね!」「私、ワイン嫌い」
などと言いながら、食事を楽しまれていた

このお店のある通りは、素敵なお店もかなりあり、ウインドショッピングが楽しい。
この時期はサルディの時期でフィレンツェはお買い物客でいっぱい!
イルミネーションもまだ見られて良かった。

リナシャンテというデパートのようなお店は個人店より入りやすいですね!

 

 


超お勧めトラットリア YELLOW BAR

2012-01-23 09:05:14 | 冬のフィレンツェ旅行

安い!美味い!量多い!と3拍子揃ったお店がイエロー。
このお店「BAR」とつくけれど、トラットリアとしたほうがしっくり来る。
でも、トラットリアでは普通ピザは出さないか~
ここは英語メニューだけではなく日本語メニューもある。一般的に日本語メニューの
あるお店はやめておいたほうが良いのだろうけれど、ここは例外中の例外。
お料理の種類も多く、ピザまであるのだ。でも美味しい

ドォーモとシニョーリア広場を結ぶ道に面している。何度も通って、最終日に
泊まっていたホテルと凄く近いことに気がついた
ネットで調べてみたらなーんとあの竹野内豊さんがロケ中に通いつめたお店
なんですってよ~奥様

 店内は明るい。でもイタリアでYellow?
イタリアはランチでもディナーでも早めに入ると空いていますね。
そのあと、ぞくぞくと混み合いますが。
ここでは、白ワインを頼みました。ハウスワインが1リットルで8ユーロ。
デキャンタ入です。これが多少発泡していて美味しい、美味しい白ワインなの

冬のフィレンツェはお野菜が足りないので、サラダを頼みました。

イェローサラダとかいうのは、大きなモッツァレラまでついていてお野菜も
たーっぷり。3人でシェアしても多いくらい。でもこれも8ユーロくらい。
そうそう、どのお店でも必ず、パンが付きます。ここはパンとグリッシーニ。

マルゲリータを頼みました。

こういうなんでもやさんは良いですね!ここのピザは美味しかった~。
もうなんていうか、生地がね、今まで食べたことがないくらいの美味しさ。
日本なら、クオモの生地が美味しいと思うけれど、違うんだな~。
東京のどこかのナポリで行われたピザ選手権で優勝した人のピザも食べたけれど、
違うんだな~。なんなんだろう?この美味しさは
Rは「チーズがとても美味しいから生地が美味しく感じるんじゃない?」と
言うけれど、私は絶対、生地自体が違うと思う。
前日にね、あまりにふつーのピザを食べた我々だったので、美味しいピザに出会えて
幸せ~
当たり前ですが、イタリアなのでピッツェリアは掃いて捨てるほどあります。
でも、その中からこのレベルを探すとなると難しいでしょうね。

パスタも美味しい~。幸せ~オイチイ、美味しい、美味しいでござる、
とにかく、美味い。ワインもグビグビ進むよ~

私の好きなラビオリ。中にほうれん草とリコッタチーズのね。
美味しいんだけれど、なんでこんな似たようなラインナップで頼んだかと・・・
因みにこのラビオリ一つ一つが大きいの!
で、とても安かった!お腹いっぱい食べて47ユーロだものね。
それにね、イタリアの良いところは特別な場合以外はチップは必要のないこと。
諸外国のチップって結構面倒でしょ?いいですよね、この習慣は。


旅の目的 ビスティッカ・アッラ・フィオレンティーナを食べる!

2012-01-22 08:36:17 | 冬のフィレンツェ旅行

知らない土地でうろうろしていると、必ず親切な土地の方がいるもので、
今回も助けられた。
私もその恩を浅草で返そうとしているのだけれど、外国の方は
自己解決能力に長けていると見えてなかなかその機会に恵まれない
こちらの言語能力にも問題があるわけで、いつかアサヒビールの前で
「この建物は何か?」とパキスタンからいらしたご婦人にきかれたが、
私には英語には聞こえずなんだかヒスパニック系の言語に聞こえ、
「あなたはそちら方面の方ですか?」と聞いたら逆に「あなたは英語が話せないの
ですか?」ときかれてしまったことがある

今回、あのキアナ牛の豪快ステーキを食べようと、数あるお店の中から
目星をつけ「Trattoria 4 Leoni(クアトロレオーニ)」というハリウッドスターも
数多く訪れるという有名店で食べることにした。
運良く日本から持っていった雑誌の付録地図にも載っているくらいの有名店。
どんなに、キメ細かそうに見える地図でも、やはりかなり簡略化されているわけで。
ベッキオ橋を渡って・・と・・エーこちらに行ってっと・・などと3人で相談しながら、
でも一向に着かない。地図では橋を渡ればすぐっぽいのにな~。
で、おじさま登場なんでも東芝メディカルにお勤めされていたとかで、
何度か日本にもいらしたことがあるという親日家。
日頃の行いが良いとこういう方にも当たります
ぜーんぜん検討ハズレの場所だったのだけれど、なんとかその場所まで
連れて行って下さいました イタリアの地味~ぃなおじさまありがとう

このキアナ牛のステーキは最低1kgからになるので、夕食には重いだろうと
言うことでランチで頂きました。それ以下でビスッテッカ・アッラ・フィオレンティーナを
名乗るレストランはキアナ牛ではないらしいですぞ

こんな可愛らしいトラットリアが小さなデッラ・パッセーラという広場に面して
数件あるイケてるスポットらしいです。
夜は予約必須のお店らしいですが、お昼は早く行けば予約なしでも大概
大丈夫です。1時くらいから満席になります。

ハウスワインを頼みます。これは楽天でも売っているのねこんな有名人が来る
お店でも12ユーロ位なんですよ(もちろんフルボトル)
ガス入りお水のサン・ペディグリノなんか大きなボトルで2ユーロですから!
因みにこのスパークリングウォーターのサン・ペディグリノはとっても美味しいです
フィレンツェではどこに行ってもこのサン・ぺディグリノです。

とりあえず、前菜盛り合わせを食べて・・・

そう言えば、ここは英語のメニューがなかったんだったでも英語で訊けば
通じます。なので質問攻めで注文します

3人でもこの後のビスッテッカの事を考えると、あまり注文はできません。
でも、お店の人は快く引き受けてくれます。

この太いパスタに辛いフィレンツェ独特のソースがからんだ物。
アラビアータよりニンニクが効いて辛い・・といってもタイ料理のようではない。
このパスタはおソースがとても美味しいのだけれど、手打ちではないので
パスタそのものはあまり好みではなかった・・・
で、付け合せなんかは頼まずにさーぁ待ちに待ったビスッテッカ・アッラ・フィオレンティーナ
登場

わからん!写真じゃこの豪快さがわからん さすがに1kgは大きいです。
塩だけで味付けされたシンプルな料理。炭で焼くので香ばしい
お好みで、塩、コショウ、オリーブオイルをかけます。

中はほとんどレア。骨の近くは生って感じ。外側は香ばしく、中の生に近いところは
赤身の甘味がある。まったく霜がないので、思ったよりもパクパク食べられる。
胃もたれもしない。この写真を見ていたら食べたくなってきた~。
柔らかいですよ~
でも、私の感じではもっと美味しいところがあるはず

中世の頃、フィレンツェに英国人観光客が多くなり英国人に出すために
キアナ牛をビーフステーキでだしたのが始まりらしい。それでビーフステーキの
イタリア語読みでビスティッカ。トスカーナは客人にはお肉でもてなすのが
礼儀とか・・・肉好きな若者にはたまりませんな~