Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

フィレンツェ中央市場へ行く。

2012-01-21 09:06:48 | 冬のフィレンツェ旅行

咳が続いていた私だが、今週すこし違うタイプの咳が急に出て半日、悩まされた。
その次の日どうもだるく、午後体温を計ると37度。それからは順調に上がり続け、
昨日はついに39・5度夜になり、薬も効き始めたのか下がって、今朝は37・3度。
いやー10年ぶりくらいだわ!最近熱が出ないから抗体が切れ始めていたのね
しかし、シンドさからいうと年末の37度台の風邪のほうがよほどシンドかった。
これだけの熱が出たのだから、いかにも体力消耗しています!ってな感じはあるけれど。
一日中寝てると腰が痛くなるわ、熱で足はつりそうになるわ・・
でもね、今回は寝ながら本を読む気力は残っています。38度台までは、寒気があった
のだけれど、昨日の夜からそれもありません週末おとなしくしておきます・・・
しかしお嬢のまわりでも軒並み39度だしているらしい!39度はトレンド
あーでもフィレンツェに行っているときじゃなくて良かった〜。

フィレンツェには大型スーパーマーケットがほとんどない。
サンタ・クローチェでビラBILLAを見つけたけれど、ほとんどは日本の
コンビニより小さいくらいだ。デパートのような物はあっても
ハロッズや三越やメーシーズのような大型の物は無い。
個人商店が頑張っている街なのだ。
マック、バーキンは一件づつ見つけたけれど、世界規模のスターバックスが
唯一ない国がイタリアだ。
日本などは北から南まである程度の街ならば駅の構造、駅前にあるチェーンレストラン。
ショッピングモールに入っているお店もほとんどが同じファッションチェーンなどと
いう旅の興味を半減してしまうような事はヨーロッパは少ない。
特にこのイタリアの地方都市は、昔ながらの商店街という感じだ。

で、当然デパ地下などという物はないので、食材を見学するために市場へ行きました
フィレンツェで一番大きな市場はドォーモの北、サン・ロレンツォ教会や
メディチ家のお屋敷などがある地区にあります。
余談ですが、このサン・ロレンツォ教会はメディチ家に大変ゆかりのある教会で
私の好きな建物の一つなのですが、写真は一枚もなし
ファサードが未完成のふるーいブロック造りの教会なんです。(ご想像下さい!)

ここからはまたグロテスクな絵柄が続きます

 パンなんかも売ってますよ~。

トリッパ等の内蔵を使った料理がポピュラーなので、こんな牛の胃なんかも。

まるごと買って帰りたい!

器用にもトサカまで付いた丸鳥や右はうさぎさんですね

鶏の頭部の詰め物もポピュラーのので首の上だけでも売ってます!

うへぇ~ブタちゃんのお顔

ドライフルーツには日本語も・・・

ここのハムやチーズ売り場の一件にかなーり有名なお店がある。
けっして日本語が通じるわけではない。(唯一通じるのは「真空パック問題ない!」)
その売り場のおやっさんがおもしろいのだ
次から、次と日本で買ったらさぞや・・と思うくらいのハムやチーズを
どんどん、試食させてくれるのです
私はほんの少ししか買わなかったけれど「今日はランチいらないね」と
言われるくらい食べさせていただきました白ワインだしてくれ!と言いたくなりました。
止めないとどんどんくれちゃうのよ。一枚の大きさもケチじゃないの
教えてもらったのは、パルミジャーノを生ハムで巻き、コンフィチュールを
つけて食べるの・・・美味しかった
何種類ものコンフィチュールで試したけれど、塩味と甘味がいい感じ
この市場ではオリーブオイルやバルサミコ、スパイスなどを買いました。

 


ハンニバルを思い出すベッキオ宮(汗)

2012-01-20 08:58:04 | 冬のフィレンツェ旅行

本物のハンニバルではなく、あのレクター博士が出てくる
映画
ハンニバルをご覧になった方は多いと思う
ご覧になった方はこの建物を覚えているのではないだろうか

ほらほら衝撃のシーンを覚えていませんか あの刑事役の
ジャン・カルロ・ジャンニーニがこの窓から〜言えましぇ〜ん
で、豚に・・・・・言えましぇ〜ん 余談ですが、トスカーナの豚って美味しい
話は戻って、このベッキオ宮は我々が泊まったホテルのすぐ近くシニョーリア広場に
あるのだ。

フィレンツェは屋根のない美術館と呼ばれているけれど、この広場だけでも
惜しげもなくいろいろな像がやけくそな感じで(それはないか)乱立。
映画の中で博士がワインを飲んだ老舗高級カフェ、リヴォワールもある。
(ここのチョコとーっても美味しいです)シャネルもある。
そしてこのベッキオ宮はなーんと今でもフィレンツェ市役所なんだそうです
なんかもね、大きすぎて全体がよほど離れないと写らないの

私のお気に入りの紋章部分。

ウフィッツのテラスでようやくベッキオの最先端を写せました!

かさ張るから望遠レンズは持って行かなかったのだけれど、あの上の
金色の天使っぽいのが上手く写らない。まあ、その位大きいということです。

それにしてもこの広場は映画だけではなく、血塗られた歴史がこれでもか!
というくらいの広場です。この広場は紀元前からフィレンツェの中心で、
ベッキオ宮は1300年前後のフィレンツェ共和国の市庁舎でもあったわけで、
その後メディチさんちも住んでいたりもしたらしい。この時代にパッツィさんが
メディチさんちのジュリアーニさんなんかの暗殺計画を立てるから、
しめしめと失敗し←変 ハンニバルの刑事さんのようにこれに関わった人々は
このベッキオ宮からあのように・・・ベッキオ宮だけでは足りず、近隣の建物からも〜

で、このネプチューンさんの前にはあの日本で活躍しているジローラモさんと
おそらくは関係のないジロラモ・サヴォナローラが火あぶりの刑を受けた所。
サヴォナローラさんて誰とお思いの諸兄も多いことだろう
まあイタリアのマルチン・ルターだとでも思っていればよろしい
おーなんとイタリアの父とまで呼ばれているコジモさんの像を撮っていない!
この血塗られた歴史の中世に建てられたベルニーニホテルもきっといにしえには
いろいろな事があったはず
でもね、なーんにも出ずにぐっすり眠れました
このベッキオ宮は夜中の12時まで見学できるのです


サンタ・クローチェ教会

2012-01-19 08:21:04 | 冬のフィレンツェ旅行

ヨーロッパの街を歩くと教会などは、いたる所にあるわけで・・・
イタリアともなるとそれは、それは教会だらけなわけで・・・
大なり小なり似たような形状だし、ステンドグラスだってどこも素敵だし。
必ずイエス様やマリア様の像、宗教画などもてんこ盛りで、
西欧人がシンプルな日本の仏閣に興味を示すのもわからないわけではなく・・・
私個人は教会が好きなことは好きだけれど、ヨーロッパに来ると
食傷気味になるのも事実なのだ
しかしこのサンタ・クローチェ教会は好きだわ~

いきなり白黒モードで写してみました!(なんかニューシネマパラダイスの世界でしょ?)

どこが私的にポイントかというと、まず、回廊などがイタリア映画のようだという点。
そして一番が私ですら知っている偉人たちのお墓がこの聖堂内に
あるという事。この聖堂の床という床はフィレンツェのおそらくは有力者で
あっただろう人々のお墓になっているのだ。


なんか、ドクロマークがちょっとおどろおどろしくて良いじゃありませんか

床の四角もお墓。壁のなにやら立派なモニュメントもお墓!
これだけ、お墓、お墓した教会も珍しいと思うのだけれど・・・
マキャベリ・ダンテ・ミケランジェロ・ガリレオ等が眠っているのだから凄い教会だ!
世界史が不得意だった私すら知っている偉人がいっぱい。

 ダンテね!

誰かね!

後、何が気に入っているかって、天井

木組みの天井なの!珍しいでしょう 木組みにしたことによって天井の
重さをかなり軽減できたそうだ。なおかつ幾何学模様が美しい~
祭壇は修復中で残念。完成図を見ると素晴らしいものだった!ちょっと
キンキラの祭壇。

で、イタリア映画のシーンに出てくるような美しい回廊。

 

サンタ・クローチェ教会


やっぱりフィレンツェと言えば花の聖母寺。

2012-01-18 08:17:32 | 冬のフィレンツェ旅行

せっかくフィレンツェに来たのだから、そこはドォーモのクーポラに
登っておかなければ ジョットの鐘楼も登りたかったけれど、なんせ
両方とも400段という階段を登らねばならないわけで・・・
やはりまったく若くはないワタクシは一方だけ登るのが賢明な判断というものだろう。
しかし、冬のクーポラもあまり並ばず登ることができた。

その前に花の聖母寺(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)のご紹介。
フィレンツェのランドマークと化しているこの教会は案外歴史が新しい。
フィレンツェの生みの親はかのジュリアスシーザー、カエサル。厳密に言うと
その前にスッラがこの地をコロニアルとして兵士を入植させているのだけれど。
紀元前59年にフィレンツェは正式に誕生したらしい。
その後ハドリアヌスがこの都市を大きくし、その千年後この街でルネサンスは
産まれた。その草創期1296年から140年かけてこの教会は完成した。
意外にもファサード(正面)の完成は新しく19世紀。
ドォーモは石積み建築としては世界最大。ドームの大きさとしては世界4番目。
ネオ・ゴシック建築のカトリック教会。

ファザードは正面から見ると圧倒される規模、装飾

クリスマスの名残も・・・

サン・ジョパンニ聖霊堂にある天国の門。

クーポラにはこんな狭い階段を400段も登ります。

ドォーモの天井にはヴァザーリによる「最後の審判」の絵。

まだ登ったことがない方はなるべく若いうちに登ることをお勧めします!とにかく
急勾配を登るのが一苦労 山と同じで達成感はありますけれどね。
この風景ですもの。

 

一時有名になった日本人の落書き。今現在は日本語の落書きは見事に見当たり
ません!しかし他の言語の落書きならふつーにいっぱい。日本語が目立ったのでしょうね。

教会の内部はこんな感じ。

 

ゴシック建築はやはり素晴らしいですね。何かの本でゴシック建築は忽然と
現れ、現代でもこの高度な技術を復元するのは難しいと読んだ覚えが
あります。どこの国でも主に教会のゴシック建築を見ると思うのですが
なぜ、中世にこのような高度に昇華された建築技術が現れたのか?
その人間の英知には驚愕しかありません。

花の聖母寺

明日は、このチョーメジャーな教会より私が一番好きなフィレンツェの教会をご紹介しまーす!


ミケランジェロ広場まで行ってみた。

2012-01-17 08:10:43 | 冬のフィレンツェ旅行

完璧な準備の下に運ばないのがウチのいつもの旅行。
今回もご多分に漏れず、成田で気がついたり、スキポールで気がついた
忘れ物があった
いつもより少し多い・・・それは私が年末にインフルエンザもどきに罹り、
治ったと思ったら、お正月過ぎに今度は喉が痛くなり、咳が出る風邪にも
罹ってしまいボーッとし続けたせいだろうこの咳は、フィレンツェの陽も落ちて
寒くなると悪化し、夜には咳に悩まされ、朝起きると声が出ないという結果に
悩まされた

まず、最寄りの地下鉄駅でウチのケムちゃんを忘れてきたのを思い出した
いつも一緒に旅行に行くのに。お洋服まで冬用に替えたのに
で、飛行機に乗って気がついたのは旅行のガイドブックを誰も持っていないという
事実唯一救いは、雑誌の付録のフィレンツェ地図がトランクに入っているという事。
しかしこれには、雑誌お勧めのお店は載っていても、観光名所はひとつもなーい
私はRに朝「ガイドブック入れといてよ!」と言ったのにあいつはブツブツいって
入れなかったのだ大事な大事な「フィレンツェ美食ガイド」も忘れた~。
後はネットで目星をつけプリントした物だけ・・・

スキポールでは妹から頼まれた化粧品を買うためにユーロを託されていたのだけれど、
直接、私にではなく、妹はお嬢に渡していたらしく、まあ、いろいろあって
化粧品を買ってから、そのユーロを持ってきていないと判明
カードがあるからいいけどさ。基本、旅行はパスポートとEチケットと現金・カードがあればOKなーんて呑気に家を出た我々がバカだった

ホテルで貰った地図は大雑把で提携のお店くらいしか詳しく載ってないしね~。
ウフィッツィ美術館はホテルの近くだったので、迷わない。
夏なら大行列のウフィッツィ美術館も冬の今は当日券も並ばず、
中もゆっくり見ることができましたよ!

 この間抜けな帽子と顔のRの
後ろにある彫刻がいっぱいある建物がランツィのロッジアでそのすぐ後ろが
ウフィッツィ美術館。ベッキオ宮と継っている。ちょうどメデューサの頭を持っている
ペルセウスの後ろに工事中の所が連絡廊下。ウフィッツィ美術館は、
膨大なコレクションであれはじっくりみれば、一日がかりだな。
嫌と言うほど宗教画を見た。もちろん「ヴィーナス誕生」や「プリマベーラ」もね。
どの時代の絵も実に発色が美しく、修復師が一生懸命に
修復しているんだね~。本当に綺麗なの。しかし法王の絵はどれを見ても
なーんかやり手の悪代官にしか見えないのだけれど・・・
それ以上に凄いのは額よ!額。額がもう凄く手が込んでいてそれだけで、
すごい価値だと思う。
古典画を見て思うのは、私はあの時代ならとても良いスタイルだったのでは
ないだろうか?という事だ。あの時代の女性は腹部がふっくらだからね~
中世のヨーロッパなら私はマドンナと呼ばれたかもしれないな~ぁ
ランチを食べ、腹ごなしにミケランジェロ広場へ行こうということになる。

 これはベッキオ宮の前にある

ミケランジェロのダビデ像ね!広場にもこのダビデさんがおいでになる。
ウフィツィから見たベッキオ橋。これを渡ってミケランジェロ広場へ。
途中にピッティ宮にも寄った。


おぼろげな記憶で歩くので、なかなか着くわけもなく、あっているのかもわからない。
アイフォンのマップも途中で失くなるし・・・

橋の上はこんな感じ。

上の方に行けばいんじゃない?などとあてずっぽうに歩く・・・

けっこうな急勾配。しかし観光客が歩いている気配はないのが気になる。

上の方はかなりの高級住宅街と見た!

こんな感じのお屋敷がけっこうある。

オリーブがいっぱい!で、一時間は歩きようやくミケランジェロ広場についた!
途中、映画「薔薇の名前」に登場するような修道士に何人も
あった 渋いのよ~。イタリアだなと実感。

帰りは違うルートで早かったです・・・でも子供たちはこの道が一番今回の
旅行で良かったらしい・・・

ミケランジェロ広場はカップルのデートスポットだと言う事です。ここからの
夕景、夜景は綺麗でしょうね~